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【一目でわかる見積もり例】太陽光発電メーカーの価格を徹底比較

太陽光発電

太陽光発電システムを自宅(あるいは会社)に導入するなら、メーカー同士を比較し、見積もりをとりましょう。

下調べをしてみてすぐに気が付くのは、メーカーごとに価格、サービス内容がバラバラであること。
それに、屋根に設置するレイアウトやパネル数も、メーカーによって推奨されるものがそれぞれ異なったりします。

太陽光発電の見積もりをとるときには、同じ条件下で価格を比較することが大切です。

ここでは、太陽光発電の見積もり例を挙げます。
太陽光発電は初期費用が高め。
サービスや価格を比較して、できるだけ高品質でリーズナブルなものを購入したいですね。

ソーラーパネルの設置をご検討中なら、以下の見積もり例を参考にしましょう。

 

太陽光発電導入前に知っておくこと

太陽光発電を導入するとき、売電のkW単価が気になる人もいると思います。

そこで、売電価格の推移を見てみましょう。

 

 売電価格の推移 

太陽光パネルを導入する主な理由として、売電による収益が上げられます。
この売電についてですが、実際に太陽光発電システムを導入する前に確認しておきたいことがあります。
それはkWあたりの売電価格の推移です。

kWあたりの売電価格は毎年変化しており、近年では連続して減少傾向にあります。
近年の推移を見てみましょう。

まずは住宅用からです。

【住宅用太陽光発電1kWあたりの売電価格推移】

年代 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
売電単価/kW 48円 48円 42円 42円 38円 37円
年代 2015年 2016年 2017年
売電単価/kW 出力制限なし 31円 31円 28円
出力制限あり 35円 33円 30円

 

ちなみに住宅用は10年間の契約なので、契約時の売電価格で10年間売電可能です。

 

次いで産業用の推移を見てみましょう。

【産業用太陽光発電1kWあたりの売電価格推移】

年代 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
売電単価/kW 24円 24円 24円 40円 36円 32円 29円 24円 21円

 

産業用は20年間の契約なので、契約時の売電価格で20年間売電可能です。

このように売電価格の推移を見てみると、年々下がっていることが分かります。
売電価格は、太陽光発電システムの普及度合いに伴って下がっていきます。

今後も降下が続くことが予測されるため、早めに契約した方がよさそうです。

 

 固定価格買取制度について

2012年より始まった固定価格買取制度により、太陽光発電システムの普及が大幅にすすみました。
固定価格買取制度とは、電気やガスなどの再生可能エネルギーの買取価格が法律によって定められる制度です。
太陽光発電などの普及を促進するための助成制度として設けられました。

売電価格は、この固定価格買取制度によって毎年決められます。
売電価格はここ数年右肩下がりですが、それでも利益が出るように考えられています。

固定価格買取制度による効果は以下の項目などが挙げられます。

  • 太陽光発電によって発電した電量を、あらかじめ定められた額で買い取ってもらえる
  • 環境意識の向上
  • 早く導入した方が固定額が高いため、太陽光発電をよりよく促進できる
  • 原油高騰の影響を受けない
  • CO2を排出しない
  • 景気回復につながる

固定価格買取制度は2017年に改正されました。
この度、価格決定方法が変更され、発電設備の認定制度が見直されたのです。
これにより、発電設備がより適正で安全に運転されるようになりました。

 

有名パネルメーカーの価格をチェック

さて、それではさっそく国内メーカーを中心に有名パネルメーカーのシステム価格をチェックし、比較してみましょう。
以下、1kWあたりの価格相場を、安い順にランキングしたいと思います。(2017年6月現在)

1位:トリナソーラー TSM-205DC80.08
価格相場:259,200円/1kW

トリナソーラーは中国江蘇省常州市に拠点を置くメーカーで、安さを売りにしています。
中国メーカーと聞くと品質が不安になる方もおられると思います。
トリナソーラーは日本ではまだ認知度が低いですが、2006年にニューヨーク証券取引所に上場
世界水準の研究開発体制によって、太陽光発電の研究開発を推し進め、世界に発信している企業です。
トリナソーラーは、30種類以上の厳しい品質試験を行い、世界的な認証を獲得している信頼できるメーカーです。

2位:ソーラーフロンティア SF175-S
価格相場:266,760円/1kW

ソーラーフロンティアは低価格でありながら実発電量を打ち出しています。
その秘訣はCIS薄膜太陽電池に隠されています。
朝夕など日差しが弱い時間帯もしっかりと発電できる強みを持っています。
また、一般の太陽電池は高温に弱いのですが、ソーラーフロンティアのパネルは温度上昇の影響を受けにくいという強みも持っています。

3位:カナディアンソーラー CS6K-295MS
価格相場:266,760円/1kW

カナディアンソーラーは本社をカナダに構え、中国で生産を行っています。
追及しているのはコストダウンよりも質重視
その点で、海外メーカーでありながら世界の信頼を勝ち得ているメーカーです。
安全性、耐久性に力を入れており、長持ちする高品質なソーラーパネルをつくっています。

4位:ハンファQセルズ Q.PEAK-G4.1 300
価格相場:287,280円/1kW

ハンファQセルズはドイツに本社を置き、世界各国に生産施設を持っています。
このメーカー名に含まれている「Q」はクオリティを表しています。
品質や耐久性を非常に重視したメーカーで、高い信頼度を得ています。
欠陥品は大変少なく、厚い信頼を得ています。

5位:三菱電機 PV-MA2450M
価格相場:312,120円/1kW

三菱電機は日本の主要メーカーでおなじみ。
セルからモジュールの組み立てまですべて国内で行われているという安心感があるメーカーです。
三菱電機の太陽光発電機の特徴は、さまざまなサイズが揃えられていること。
小さい屋根や複雑な形の屋根も、取り付け可能なソーラーパネルを見つけやすいでしょう。

 

単純に初期費用だけで選ぶのは危険

太陽光発電システムは高額かつ長期間使用するものです。
さまざまな要因を理解し、きちんとシミュレーションした上で購入しましょう。

 

 コストパフォーマンスで選ぶ

太陽光発電機はどうしても初期費用に目が向きがち。
しかし、一度購入したら20年以上は利用するものなので、コストパフォーマンスもしっかりチェックしたいものです。

 変換効率で選ぶ  

コスパのチェックでカギになるのは変換効率の良さ
変換効率がよく発電量が多めのものは、売電で収益を得ることができるのでいいですね。
気になるソーラーパネルを見つけたら、さっそくメーカー詳細情報で変換効率をチェックしましょう。

 パネルの品質で選ぶ

いくら安いソーラーパネルを購入しても、故障して買い替えになったら結局は高くついてしまいます。
たとえ保証で無料交換できても、手間がかかって困ります。
パネルは値段だけで選ばず、品質もきちんとチェックしましょう。

 

社の見積もり例を比較

実際に見積もりを取るとき、細かなポイントに注意が必要です。
見積書やkW単価からあらかじめ確認しておきましょう。

 

 見積書の例

太陽光発電の導入に当たって販売施工会社に相談すると、設置予定の屋根に合った見積書を作成してもらえます。
事前に、見積書を見るときのチェックポイントを知っておくといいでしょう。

見積書の項目は、メーカーや施行会社によって異なります。
以下、サンプルとして、一般的な項目をご紹介します。
実際に見積書を見る時の参考にしましょう。
見積書は2社以上に出してもらい、比較して決めるとよいでしょう。

まず目に留まるのは、見積金額でしょう。
しかし、その前に

  • 社名
  • 担当者名
  • 日付
  • 有効期限

などをチェックし、きちんと記されているか、また誤りはないかチェックしましょう。

次いで、見積金額の内訳を見ます。
項目分類は、太陽光発電システムそのものに関連した基材と、工事関連の項目に分けられています。
システム基材に関連した項目には

  • モジュール
  • パワコン
  • 接続箱
  • 架台
  • ケーブル
  • カラーモニター
  • 送信ユニット
  • 点検口設置

などがあるでしょう。
この項目を見るとき、モジュールの枚数サイズモジュールの容量モジュールのメーカーをチェックします。
見積もりを行っているのがメーカーではなく設置業者の場合、モジュールのメーカーにバラつきがあることがあります。
希望のメーカーがあれば伝えましょう。

工事関連、施工費の項目には

  • 設置工事
  • 電気工事
  • 売電用メーターの取り付け
  • 余剰電力販売申請費
  • 系統連係
  • 初期設定

といった項目があるでしょう。
さらに、ソーラーローンを使用する場合、金利条件も理解しておきたいポイントです。

見積書を見るときには、ローマ字や数字で細かく書かれた品番などもきちんとチェックするようにしましょう。
一文字違っているだけでも古い商品だったりするケースがあります。

また、見積書には保証内容や期間、定期点検などのメンテナンス内容が書かれていることがほとんどなので、そこもチェックしましょう。

 

 kW単価で計算してみる

kW単価を実際に計算してみましょう。
まず、kW単価は

太陽光システムの合計価格÷発電量

から算出できます。
合計金額が安いことも大切ですが、発電量が低くて期待に見合わないと困ることもあります。

たとえば、太陽光発電システムの費用が200万円、発電量が4kWではkW単価は50万円となります。
補助金の関係もあるため、一般的な家庭では40~50万円程度になるよう調整が行われているはずです。
このような計算方式で計算してみましょう。

 

全国平均で太陽光発電導入費用の相場はいくら?

太陽光発電導入費用の全国平均は、工事費込みで約410,000円/1kWです。
また、住宅用太陽電池4.90kWシステムの場合、約200万円が初期費用となっています。

初期費用の目安や全国平均費用の相場を知っていれば、相場より高い値段で施工をお願いしてしまうことを避けられるでしょう。

 

太陽光発電の見積もりは複数社で比較しよう

太陽光発電の導入時には、一社だけの価格を見て決めるのではなく、複数社を見て決めるのがポイントです。
そのうえで、初期費用のみに着目するのではなく、メンテナンスに掛かる費用や寿命、変換効率なども踏まえ、どこが一番良いのかを決定することで、失敗のない導入に結び付けられるでしょう。

 

まとめ
  • 太陽光発電システムの導入前に、信頼度が高く、価格も安いメーカーを見つけ、見積もりを出してもらう
  • 見積もりは2社以上に出してもらい、見積書を比較検討する
  • 発電量の多いメーカーを選び、できるだけ初期費用を抑えることが大切

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