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【2017年版】太陽光発電で蓄電池をつけるメリット・デメリット

太陽光発電

最近再生可能エネルギーとして、話題のソーラー発電。
その太陽光発電(ソーラーパネル)とセットで導入されることが多い「蓄電池」という設備をご存知ですか?

蓄電池とは、その名の通り電池を溜めておくことができるバッテリーのような設備です。

電気の価格が安い夜間帯に蓄電池の充電を行っておけば、太陽光発電(ソーラーパネル)による電力の不足分にあてることができ、購入電気代の削減が見込めます。

さらに災害などで停電が起こった時の非常用電源としても活用できるといったメリットも見逃せません。

 

ここでは、太陽光発電(ソーラーパネル)設備に蓄電池を導入するメリットとデメリットの双方を合わせて詳しくご説明していきます。

 

太陽光発電の蓄電池とは?

蓄電池とは、電気を溜めておけるバッテリーのような設備のことです。
バッテリーと言っても通常の家電についているような小型の装置ではなく、家庭全体の消費電力をまかなうための高さ1メートル~2メートル程度の大型の装置が普通です。

以前は企業や工場などの節電対策や非常時用電源として利用される例が大半でしたが、昨今では一般家庭でも省エネを心がける家庭が増え、ご家庭での利用に適した家庭用蓄電池が増えてきました。

 

太陽光発電(ソーラーパネル)は、自然の太陽光を利用する発電方法であるため、どうしても電気の生産量は時間帯・天候に左右されます。
日が沈んでしまう夜間や、悪天候の日には発電量が少なくなります。
また、必ずしも日照がある時間と電気を必要とする時間が一致するわけでもありません。

ご家庭で必要とする電力に太陽光発電量が足りない場合は、足りない分の電気を電力会社から購入しなくてはなりません。
この「電気の購入量」が多ければ多いほど、電気代として家計に負担がかかるというわけです。

 

太陽光発電(ソーラーパネル)と蓄電池を組み合わせれば、電気代が安い夜間帯に蓄電池に充電しておき、昼間などに電力が不足したタイミングで充電した電気を使用します。
あるいは、昼間に売電を行っているタイミングで蓄電池から電力供給を受けることで、浮いたぶんを売電にまわすことができます。

 

このように太陽光発電(ソーラーパネル)システムと蓄電池をうまく組み合わせて利用することによって、電気代を安く上げることができたり、売電量をアップさせたりすることができるのです。

 

蓄電池に補助金はあるの?

蓄電池の利用はエネルギー削減の観点から見て非常に有意義なものであるため、都道府県・市区町村が蓄電池の導入に対して助成金を出し、利用推進を行っていることがあります。
全ての市区町村で実施されているわけではありませんが、ご興味のある方は一度お住まいの地域の役所などで詳細を確認されると良いでしょう。

各助成金には対象期間が定められているものもあり、期間が終わると助成金の交付は終了してしまいます。

なるべくお早めに問い合わせを行い、検討をしてみることをおすすめします。

 

蓄電池のメリット

蓄電池のメリットは、太陽光発電(ソーラーパネル)の条件やご家庭の電力の利用状況によっていくつかのパターンがあります。

以下に蓄電池を使用することのメリットをご紹介しますので、どのような使い方がご自分のご家庭の生活スタイルに適しているかを考えながら、蓄電池の活用法を探ってみてください。

 

電気代を安くできる

蓄電池の最大のメリットは、電気代を安く抑えられる点です。

電力会社が提供している電気の値段は、昼間よりも夜間の方が安く設定されています(時間別価格設定の場合)。
したがって、安く電気が購入できる夜間に蓄電池の充電を行っておけば、電気の購入価格が高い時間帯に電力が足りなくなったとき、蓄電池から電力供給することで差額の電気代を節約できるというわけです。

また反対に余った電力を売るタイミングでは、夜間に充電しておいた蓄電池の電力を家庭での消費に回せば、より多くの電力量を売電することができてお得です。

ただし、ここで注意が必要なのが「ダブル発電」という落とし穴です。

ダブル発電とは、太陽光発電(ソーラーパネル)と蓄電池の併用によって売電量をアップさせることができる場合をさす言葉です。
売電の際、その電力がダブル発電の効果によって売電されたとみなされた場合、買い取り価格が通常よりもいくぶん安くなってしまう仕組みになっています。

しかし、昨今ではこのダブル発電の条件に該当しないレベルで出力制御しながら活用できる蓄電池も増えているので、製品選択の際には慎重にお調べいただくと良いでしょう。

 

電気料金の値上げを防衛できる

電力会社が販売する電気は、燃料代などに応じて適宜価格改定が行われます。
一度値上げが決まってしまえば、その基準に従って支払いすることとなりますから、私たちは反対する手段はありません。

こういった場合には、上手に節約をしながら電気を使っていくことが重要となります。

たとえば蓄電池の設備を導入しているご家庭では、比較的価格が安い夜間帯にしっかりと蓄電池に充電を行い、購入電気料金が高額な昼間の利用に回すことによって、電気料金を抑えることができます。
蓄電池は、電気料金の値上げが起こった際に家計を守るためのワンクッションとなってくれるのです。

電気の価格そのものは変えられませんが、使い方の工夫一つで節約につなげられるのです。

 

電力不足問題に対応可能

東日本大震災の折、電力会社各社の発電設備が被害を受け、広い地域で電力不足に陥ったことが記憶に新しいと思います。

こういった災害などによる大規模な電力不足が起こると、電力使用量の多い昼間などに日時を指定して計画的に電力供給をストップする計画停電」が行われることがあります。

計画停電は数時間~半日という長い時間に及び、その間は完全に電気を使用できない状況になります。
自宅介護を行っているご家庭・小さいお子様がいるご家庭・自宅で自営業を行っているご家庭・水槽などの常時循環設備を稼働させているご家庭など、
電力供給のストップによって大きな被害が予想されるケースも多々あります。

このような場合に備え、家庭のバックアップ用電源として太陽光発電(ソーラーパネル)設備や蓄電池を備えておくことが、これからの災害対策として重要になるでしょう。

大規模停電が起こった際にも、太陽光発電(ソーラーパネル)が稼働可能なタイミングであれば自前の発電で電力をまかなうことができますし、さらに蓄電池があれば夜間の電力ストップにも十分対応することができます。

 

蓄電池のデメリット

電気代が安くなる・売電量を増やせる・非常時用のバックアップ電源になるといった数々のメリットをもつ蓄電池ですが、一方でデメリットも存在しています。
導入の際にはメリットとデメリットの双方を勘案し、慎重に検討を進めるようにしてください。

ここでは、蓄電池導入によって想定されるデメリットについてご紹介します。

 

導入コストが高い

蓄電池のデメリットの中でも最大のポイントは、導入コストです。
いくら蓄電池で電気代が節約できるといっても、膨大な初期コストがかかるとなれば話は別です。

例を挙げると、小型の簡易的なものでも50万~70万程度、ファミリー家庭の使用電力をまかなえるほどの本格的なものだと100万円以上~200万円程度の設備費用がかかります。

さらに本体代だけでなく、工事費、メンテナンス費用も当然かかってきます。

すべて含めると導入コストはかなりの高額となってきますので、もし蓄電池の助成金制度が受けられる地域にお住まいであれば、必ず助成金の受給条件を確認し、受けられる制度はしっかりと活用すべきです。

 

いずれは交換が必要

蓄電池は一度設置すれば永遠に使用できるというわけではありません
通常の家電製品のバッテリーを想像していただけるとおわかりかと思いますが、蓄電池は充電と放電を繰り返していくうちに少しずつ充電機能が劣化していく宿命を持っています。

年々機能は進歩していますが、いまだ多くの製品は、10年以上使用すると容量が最初の7割程度になってしまいます。

検討の際には、導入コスト導入効果、そして耐用年数の3点を総合的にとらえる必要があります。
ただし、最新式のものであれば劣化も最小限に抑えられているので、どの程度の年数使用できるのかはメーカー各社に詳しい説明を受けることをおすすめします。

 

スペースを確保する必要あり

蓄電池導入の際に意外とネックとなるのが設置場所です。
蓄電池のサイズは、蓄電量にも左右されますが小型の物置くらいのものが主流です。
最近では省スペース化も進んでいますが、まだまだ気軽に導入できるレベルとは言えません。

また、蓄電池は充電や放電の際に排気口から熱を放出しますので、熱がこもらないように室内の排気にも気を配る必要があります。

 

最後に

いかがだったでしょうか?

最近、話題の再生可能エネルギー。
その中でソーラー発電は、私たちの中で一番身近な存在です。

その太陽光発電(ソーラーパネル)を購入する際は、蓄電池の購入も検討するべきです。
購入電気代の削減にもなりますし、電気代の値上げも防衛できます。
固定価格買取制度によって、電気を売買することもできます。

一度、発電量シミュレーションをするのもおすすめです。

しっかりメリットとデメリットを把握して、蓄電池の購入を考えましょう。

 

まとめ
  • 太陽光発電(ソーラーパネル)と蓄電池を併用すれば、毎日の電気代を安く抑えたり、効率的に売電を行ったりすることができる
  • 災害時の停電などにも対応できる非常用電源としても活用でき、万が一のための備えとなる
  • 蓄電池には導入コスト・設置場所・耐用年数などのいくつかのデメリットがある

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