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【電気代を安く】ワットアワーメーターで電気使用量をきちんと計算

太陽光発電

電気の消費をおさえてエコに生活しようと考えて、やみくもに節電を心がけてもなかなかうまくいきません。
電気代の節約にはげむ際は、家庭で一体どれくらいの電力を消費しているのかを正確に知っておくことで、節電対策の効果が見えやすくなります。

それをわかりやすく教えてくれるのがワットアワーメーターという装置です。
ワットアワーメーターは、家電製品などがどのくらい電力を使用し、その結果どのくらい電気代がかかるのかを示してくれます。
ワットアワーメーターを賢く活用して、節電に役立てましょう。

ワットアワーメーターとは?

冷蔵庫やエアコンなどの家電製品の取り扱い説明書には、メーカーが示す消費電力量が記載されています。
しかし、実際の使用において本当にその数字通りの電力を使用しているのかはわかりませんし、家全体の消費電力量を知るのも至難の業です。

ワットアワーメーターは、上記のことを簡単に知ることができます。
具体的には解説します。

ワットアワーメーターの役割

ワットアワーメーターとは、家電製品などの実際の使用状況から消費電力量を測定してくれる便利な装置です。
家電製品1つごとの消費電力量を測れる「コンセントタイプ」、お家全体の消費電力量を測れる「分電盤タイプ」の二種類があります。

「コンセントタイプ」のワットアワーメーターは、コンセント単位で消費電力を測定します。
個々の家電製品を計測できるため、家の中でどの家電製品が特に電力を多く消費しているのかという「節電のツボ」がわかるというメリットがあります。

一方で、コンセントに接続していない蛍光灯や、コンセントの取り外しが困難な家電製品の使用電力測定には向いておらず、家全体の消費電力量がわかりにくいという難点もあります。

「分電盤タイプ」のワットアワーメーターは、ブレーカーに接続して消費電力量を計測するものです。
個々の家電製品の消費電力量がわからないという弱みはありますが、家全体の消費電力量が瞬時に測定できるため、全体の使用量を把握したい場合には最適です。

ワットアワーメーターの用語解説

実際にワットアワーメーターを使用すると、専門用語が出てきます。

【ワット】

ワットアアーメーターのワット(watt)は直流の電力が条件で「ボルト」「アンペア」をかけた数値で、消費電力のことをさします。

【VA】

VA(ボルトアンペア)と表示されるものは、皮相電力とよばれ、交流の電力のさまざまな要因を省いたあくまでも見かけ上(単純計算)の電力です。

【力率】

力率は、交流電力の効率を有効電力÷皮相電力で計算し、%の単位であらわします。
「PF(Power Factor)」と表示されます。

消費電力がわかっても電気代はわからない?

「ワットアワーメーターで現在の消費電力を知ることができても、結局電気代はわからないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、実際にどれくらいの電力を使うと料金がいくらになるのかをすぐ計算できる方はそう多くありません。

しかし、ワットアワーメーターには電気代単価を設定するという便利な機能が付いています。
電気代単価を設定しておくことによって、現在の電力使用状況から推測し、「1ヶ月間電気を使い続けた場合の電気代」をわかりやすく示してくれるのです。
電気代の目安を知ることで、適正な電気の使用状況か、あるいは使いすぎの状況なのかがわかり、節電対策につなげやすくなります。

ワットアワーメーターの特徴

ワットアワーメーターとは具体的にどんなことが出来る装置なのでしょうか?
詳しくご説明いたしましょう。

総使用量がわかる

「分電盤タイプ」のワットアワーメーターなら、家全体で現在どれだけの電気を使用しているのかがはっきりとわかります
太陽光発電を取り入れているお宅であれば、現在の年間発電電力量でお家の電力の年間総消費量がきちんとまかなえているかどうかを知る、大切な目安となります。

積算値がわかる

電気の消費量は常に一定ではありません。
炊飯器でご飯を炊いているタイミング、エアコンをつけ始めたタイミングなど、それぞれのタイミングで電気の消費量は大きく上下するものです。

ワットアワーメーターには、結局1日でいくら電気を使ったのかという「積算値」を測定する機能があります
0時から24時までワットアワーメーターをつなぎっぱなしにして積算値を測定すれば、そのお家の本当の「1日の消費電力量」を知ることができるのです。

また、この機能は1日だけでなく1週間、1ヶ月と継続して測定し続けることが可能ですので、より長い期間の電力使用量の積算値も簡単に知ることができます。
積算する期間が長くなれば長くなるほど、その家庭での本当の電気使用量がより正確にわかります

その他測定できるもの

一部のワットアワーメーターには、電気使用量に応じて二酸化炭素排出量を推算してくれる機能がついています
これは、現在使用している量の電気を生産するために、火力発電などの一般的な発電法でどれだけの二酸化炭素が排出されるかを示す数値です。
この数値を見ると、想像よりも多くの二酸化炭素が排出されることがわかってびっくりされるかもしれません。

ただし、太陽光発電システムを導入したご家庭であれば、発電時に二酸化炭素は排出されないため、その数値の分だけ地球環境を守ることができたことがわかり、節電生活のはげみになります。

ワットアワーメーターの取り扱いは簡単

一見、取り扱いが難しそうなワットアワーメーターですが、専門的な知識は特に必要ありません。
仕組みがわかれば使うのはとても簡単です。身構えずに気軽に取り組んでみましょう。

測定したい場合は?

「コンセントタイプ」のワットアワーメーターは、個々の電化製品の消費電力量を知ることができる装置です
ワットアワーメーターをコンセントに接続し、ワットアワーメーターに測定したい家電製品を接続するだけです。

ただし、「コンセントタイプ」のワットアワーメーターはあくまでコンセントと家電製品の間を介して消費電力量を知るための装置なので、コンセントに接続されていない電気使用部分(電灯など)の消費電力量を測定することはできません。

「分電盤タイプ」のワットアワーメーターは、分電盤単位でお家の消費電力量を広くまとめて知ることができる装置です。ワットアワーメーターから伸びている電流センサーの端子でブレーカーの電線を挟み込み、ワットアワーメーター本体をコンセントに接続すると計測が開始されます。

知りたい情報の切り替えは?

ワットアワーメーターでは、電気の総使用量・積算量・1ヶ月の推定使用量・推定電気代などいくつかの情報を知ることができますが、それらの情報の切り替えは本体のボタンを操作して行います
非常にシンプルで操作しやすい製品が多いため、機械操作に不慣れな人でもすぐにご家庭の合計消費電力を知ることができます。

太陽光発電システムにより、電気エネルギーをつくりご家庭で利用している

まずは取り扱い説明書を読みながら、いろいろな機能を使用してみてください。
また、積算機能を使用中の場合は、スイッチ1つで積算した数値をリセットし、お好きなタイミングで新たに積算を再開することができます

ワットアワーメーターの活用の仕方

ワットアワーメーターを購入されたら、一度使っておしまいにするのではなく、継続的に使用してしっかり節電生活に役立ててみてください。
ワットアワーメーターの活用の方法をご紹介します。

一度測定するだけではダメ

前述の通り、家庭の電気の使用量は、エアコンや電気湯沸かし器、オーブンレンジなど、それぞれの家電製品のオン・オフ状況によって刻一刻と変動していきます。
したがって、ワットアワーメーターで一度測定すると、その瞬間の電気使用量はわかりますが、実際のところ1日・一週間といった長い期間の中でどれだけ電気を消費しているのかはわかりません。

ワットアワーメーターをしっかりと活用するならば、一度だけの測定では不十分です。1日の中で何度も繰り返し測って朝・昼・夜の違いを見たり、平日・休日の違いを見たりして、「これくらい家電製品を使用しているときは、このくらいの消費量」というカンをつかんでいくことが大切です。

24時間、1週間、1ヵ月で調べてみる

ワットアワーメーターの便利な機能「積算値」を活用しましょう。
1日の実際の使用電力量を知るには、「積算値」の把握が欠かせません。
24時間、1週間、1ヶ月といった単位で継続的に積算値を測定してみてください。
実際の使用電力量の推移を正しく知ることで、年間消費電力量を把握でき、節電の対策がとりやすくなります

また、何らかの節電対策を行った場合には、それ以前とそれ以降を比較することで対策の効果もわかりやすくなり、節電のはげみになります。

パソコンに測定データを保存して管理

多くのワットアワーメーターでは、測定した数値を保存しておく機能がありません。
ワットアワーメーターで測定した数値は、後の節電対策に活かすため、パソコンでエクセル等の表にしておくことをおすすめします。

数値を保存して管理しておくことで長期的な電気使用量を簡単にモニターすることができます。
1年を通じて、夏の電気使用量・冬の電気使用量・春秋の電気使用量などを比較してみるのも大いに節電生活の参考になるでしょう

 

最後に ワットアワーメーターで電気使用量を把握

ワットアワーメーターを上手に利用すれば、電気使用量を正しく知ることができます。

電気使用量を正しく知れば、効率的に節電することができ、節電生活のはげみになります
また、太陽光発電システムを取り入れている家庭では、節電によって、あまった電気をより多く売ることでたくさんの収入得られます。
ワットアワーメーターを利用し、より快適なエコライフを送りましょう。

まとめ
  • ワットアワーメーターを使えば、電気使用量を正しく知ることできる
  • ワットアワーメーターには「コンセントタイプ」と、「分電盤タイプ」の二種類がある
  • 「24時間」「1週間」「1ヶ月」といった長期的な電気使用量の推移を把握して、節電に取り組 むことが大切
  • パソコンに測定データを保存すれば、より詳しく電気使用量を比べられる

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