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【太陽光発電】京セラの太陽光パネルの実力は?評判・性能を分析

太陽光発電

再生エネルギーの電気買取制度、FITの買い取り価格も下落を続け、「ソーラー発電バブルは終わった」といわれています。

 

しかし、それは本当でしょうか。

システム蓄電やゼロエネルギーハウス(ZEH)の普及などにより、太陽光発電市場は依然として進化を続けています。

 

国内外のさまざまなソーラーパネルメーカーがしのぎを削っていますが、近年の市場はどのようになっているのでしょうか。

 

今回は、高品質の太陽光発電システムをもつ京セラの太陽光パネルについて、詳しく紹介します。

 

太陽光発電の国内シェア

太陽光発電システムで使用される太陽電池モジュールは、さまざまなメーカーが手がけており、その勢力図が年々変化しています。

 

また、太陽電池と一言でいっても、住宅用(低圧で主に10kW未満)と産業用(メガソーラーの高圧を含む大規模システム)によってシェアが異なっているのです。

 

住宅全体シェア

住宅用太陽電池モジュールのシェアは、どのようになっているのでしょうか。

 

住宅建築商材とエネルギー機器専門誌「月刊スマートハウス」2017年8月号 によると、2015年度にシェア単独1位をだったパナソニックに並び、2016年度は前年3位だったシャープがシェアを拡大し同率1位になりました。

 

2016年度の住宅用太陽光発電システム市場は、既築住宅の市場が大きく落ち込んだ一方で、新築の市場が微増しています。

シャープはもともと新築市場でトップシェアだったため、市場構造の変化により、全体でもシェアを伸ばすことにつながったのです。

 

一方、2015年に2位だった京セラは、2016年は3位となりシェアを落としています

 

国内総出荷量

それでは、国内の総出荷量はどうでしょうか。

 

国内の太陽光発電すべての出荷量としては、京セラが935MW(メガワット)となり、2位のハンファQセルズジャパンの700MWを大きく引き離しての単独1位です

 

京セラは産業用の出荷量を順調に伸ばしていったことがこの結果につながっているといえます。

3位はシャープ、4位はカナディアン・ソーラー・ジャパン、5位はインリー・グリーンエナジー・ジャパンと、上位5位のうち海外メーカーが3社です。

 

工務店とのつながりを重視しがちな住宅用に比べて、産業用は発電効率、メーカー保証の充実が重視される傾向にあります。

 

メガソーラー発電所をはじめとする大型システム用太陽電池になると、少しの発電量の違いが収益に大きく影響するため、シビアな製品品質が求められるのです。

 

住宅用の京セラの太陽光パネルはよくない?

国内総出荷量が第1位である京セラが、住宅用では3位に甘んじていますが、なぜでしょうか。

京セラの住宅用パネルは、どのような特徴があるのか見ていきます。

 

信頼できる製品

京セラでは、原材料となるシリコンの鋳造からパネルが完成するまでの製造工程をすべて社内で行っています。

さらに、技術や品質の向上に取り組み、長期間の使用に耐える信頼性の高い製品を供給

 

世界的な第三者調査機関「DNV GL」の約1年間にわたる厳しい条件下で連続した試験を行う「長期連続試験」において、すべての項目で基準値をクリアし、太陽電池業界において、世界初の「トップ・パフォーマー」を2014年版で取得しました。

 

また、1984年に建てられた京セラ佐倉ソーラーエネルギーセンターの太陽電池は今でも継続して発電しており、信頼性の高さを立証しています。

 

日本家屋にも使える

京セラが住宅用商品として開発した太陽電池モジュールには、3種類のラインナップがあります。

 

  • SAMURAI(サムライ)

サイズが異なる3タイプのソーラーパネルを組み合わせることで、少ないスペースの屋根にも効率よくパネルを設置できる

 

  • ECONOROOTS(エコノルーツ)

広い設置面積の屋根に適したベーシックなもの

 

  • HEYBAN(ヘイバーン)

太陽電池を屋根材として使うことができる

 

どのラインナップにも共通していえる特徴は、均一な色合いによる見た目の美しさです。

また、他のメーカーの太陽電池と比べると小さいサイズのパネルが豊富で、複雑な形が多い日本家屋の屋根にも設置可能です。

そのため、屋根のスペースを有効に活用して設置容量を確保し、美しいレイアウトと一体感のあるデザイン性を実現可能にします。

 

保障も安心

京セラは業界ではいち早く、1太陽光発電システムに10年保証を導入しました。

 

パネルの出力や機器の不具合だけでなく、設置工事が原因によるシステムの動作不良、さらに落雷・台風・火事・洪水といった自然災害補償も対象にしています。

 

定期点検については、任意による点検(有料)を推進しており、メーカーの専門担当者による点検を受けることが可能です。

 

機器15年、自然災害15年、出力20年保証をセットにした「トリプル保証」(有料)を導入していることも特徴で、長期にわたる保証を実現しています。

 

国内総出荷量と国内シェアが違う理由

国内総出荷量が第1位で、製品品質にも優れている京セラの太陽光パネルの国内シェアが伸びていないのはなぜでしょうか。

 

国内シェアは一般住宅に提供される太陽光パネルをさしますが、国内総出荷量は産業用の太陽光パネルの出荷量が大きく影響します。

京セラは産業用の出荷量を拡大したため、国内総出荷量で第1位となったのです。

 

比較的安い海外メーカーの産業用パネル

住宅用の国内シェアと比べて、国内総出荷量は産業用の太陽光パネルが大きく影響します。

日本の国内総出荷量のランキングを見てみると、海外のメーカーが上位に多数食い込んでいます。

 

たとえば、国内総出荷量が京セラに次いで2位のハンファQセルズジャパンについて見てみましょう。

ハンファQセルズジャパンは、その名の通り、韓国最大手企業であるハンファグループが環境先進国ドイツのメーカーQセルズと合併した企業です。

300W(ワット)以上の大規模発電システム用のモジュールを主力製品とし、安価で高品質の製品を供給することで日本の太陽光市場に積極的に参入してきました。

それにより徐々に勢力を拡大して国内総出荷量2位まで登りつめたのです。

 

他にも、カナディアン・ソーラー・ジャパン、インリー・グリーンエナジー・ジャパンなど、比較的価格が安い海外メーカーが産業用で大きくシェアを占めています。

 

京セラは産業用にも力を入れている

2018年1月24日京セラは、九電工・みずほ銀行とともに長崎県佐世保市の宇久島において、合計出力数約480MWの営農型太陽光発電プロジェクトに関し、検討が新たな局面に入ったと発表しました。

ドイツの太陽光発電開発会社であるフォトボルト・デベロップメント・パートナーズが、2013年4月から進めてきたこの営農型巨大プロジェクトは、2018年度の 着工を目標に掲げています。

京セラは、同様のプロジェクトファイナンスで、すでに国内に多数のメガソーラーを完成させており、産業用にも非常に力をいれています。

産業用の出荷量を拡大した京セラは国内総出荷量で第1位となりました。

産業用を多く手掛けたことで得られた発電ノウハウを活かし、住宅用の国内シェアも伸ばしていくことでしょう。

 

国内主要メーカーを徹底比較

太陽光パネルのカタログを見るうえで、大切な数値は【最大出力と変換効率】です。

【最大出力】とは、共通の条件(太陽光パネルに適した条件)で測定された最大の出力のことです。

パネルの性能をわかりやすく表す数値といえます。

【変換効率】とは、パネルに太陽の光エネルギーが当たった場合に「そのうち何%を電力に変えられるか?」というのを表した数値です。

 

モジュール変換効率(%)={モジュールの公称最大出力(W)×100}÷{モジュールの面積(m2)×1,000(W/m2)}

 

となります。

国内主要メーカーの最上位機種で比較してみましょう。

メーカー/パネル名 最大出力 変換効率 W単価(1ワットあたりの単価)
シャープ/単結晶パネルNQ-256AF 256W 19.6% 571円
東芝/単結晶パネルSPR-250NE-WHT-J 250W 20.1% 730円
パナソニック/HITパネルHIT250αPlus 250W 19.5% 692円
京セラ/単結晶パネルKJ260P-MPTCG 260W 17.8% 680円

 

シャープの単結晶パネルNQ-256AFは最大出力256w/変換効率19.6%で、W単価(1ワットあたりの単価)は571円です。

同じく単結晶の東芝SPR-250NE-はWHT-Jは最大出力250W/変換効率20.15%で、W単価は730円となり、4社のなかでもっとも高額。

パナソニックのHIT(ヘテロ接合型)パネルHIT250αPlusは最大出力250W/変換効率19.5%で、W単価は692円となり、少々高めです。

 

京セラの単結晶パネルKJ260P-MPTCGは最大出力260W/変換効率17.8%で、W単価(1ワットあたりの単価)は680円となります。

こうして比較すると、いずれも最大出力、変換効率にはバラつきがみられます。

カタログ上の数値だけでは、実発電量(実際に発電する電力量)はわかりません。

屋根の面積や傾斜角度、影が差さないかなど、設置場所の条件や周辺環境を考慮して、最適なパネルを選定することが重要なのです。

 

京セラの太陽光の口コミ

実際に京セラの太陽光パネルを設置した方からの口コミを見てみると、次のような声が目立ちます。

 

50代 男性

「京セラの企業イメージがよく、日本製という点で決めた」

 

40代 男性

はじめから自然災害に対しても保証がついていたことが魅力だった」

 

30代 男性

「パネルの大きさが小さく屋根にまんべんなく乗るので見た目が綺麗」

 

やはり、京セラの大きな特徴である見た目の美しさと設置場所への柔軟性、充実保証が人気のようです。

また、海外メーカーと比べて日本製への信頼度が高いことも、口コミから見て取ることができます。

 

設置場所に合わせてメーカーを選ぼう

国内外を問わず、さまざまなメーカーがしのぎを削ってシェア争いを繰り広げている太陽光パネル市場ですが、メーカーによってさまざまな特色があることがわかりました。

パネルは、1枚あたりの最大出力が大きければよいというわけではなく、屋根の形にあわせてムダなく設置できることも重要です。

パネルの見た目も選ぶ際に必要な項目のひとつでしょう。

また、結晶系や薄膜樹脂系など、さざざまな材質の発電セルがあり、それぞれ違った特性をもちます。

設置する場所によって、発電量も変わってくるのです。

 

太陽光発電をお考えの方は、設置場所にあったパネルを供給するメーカーをじっくり選びましょう。

まとめ
  • 太陽光発電の国内シェアは、住宅全体シェアと国内総出荷量で異なる
  • 住宅用の京セラの太陽光パネルも、品質、信頼性、設置性に優れている
  • 日本家屋にも設置できる特性が人気の京セラの太陽光パネル
  • 海外用の太陽光パネルの台頭で、国内シェアのバランスが変わってきた
  • 国内主要メーカーには、それぞれ特性がある

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