公式ブログ

京セラ・三菱・東芝?太陽光電池モジュールの価格と性能を徹底比較

太陽光発電

そろそろ太陽光発電を導入しようと考えながら、どのメーカーを選ぼうか決めかねていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、太陽光電池モジュールの主要5メーカーの価格と性能を比較して、それぞれの特徴を見ていきます。

購入にあたり、よりリーズナブルで低コスト、より高性能な太陽光電池モジュールを見つけましょう。

 

太陽光電池モジュールを比較するコツ

太陽光電池モジュールという呼び名に聞き覚えのなさを覚える方もいるかもしれませんが、つまりはソーラーパネルのことを指しています。
まずは、太陽光電池モジュールを選ぶ時に、チェックすべきポイントについてお話ししましょう。

 

1つ目は発電量です。

太陽電池セルからなる太陽光電池モジュールは、メーカーによって発電量や、太陽電池容量に差があるため、ぜひともチェックしておきたいポイントといえます。

2つ目は価格です。

同じくらいの性能なら、低価格のものを見つけるのに越したことはありません。
ここはメーカーごとにしっかりと比較しておきましょう。

3つ目は信頼性です。

長い歴史をもち、業績を積んでいるメーカーはやはり安心ですし、保証の長さも大切なところだといえます。

 

このほか、必要な屋根の面積熱への強さなどの特徴を確認しておくことも大切です。
設置環境に見合う具体的な情報が、導入に失敗しないための秘訣だといえます。

 

太陽光電池モジュールの主要5メーカーを比較

それでは、太陽光電池を作る5つのメーカーのモジュールや太陽電池パネルの性能を比較してみましょう。

 

 東芝

東芝が太陽光発電市場に参入したのは2010年のことです。
国内大手太陽光発電メーカーとしては、歴史が浅いですが、技術力には定評があります。

東芝の太陽光電池モジュールは、変換効率が高いと評判です。

東芝の標準型Sシリーズモジュールを例にとってみると、最大モジュール変換効率は21.2%と世界トップレベルといえます。
発電量が多ければ、それだけ売電できるため、コストが早く回収できる計算になります。

発電量が多いことは、必要とされるパネル面積の縮小にもつながります。

目標発電量を得るために、必要最低限のパネル枚数で済みますから、コンパクトに設置できるというメリットがあります。
たとえば、Sシリーズの253Wモジュールは1,559mm×798mm重さ15kgというコンパクトさで、屋根に負担をかけることもなく、効率的な発電が可能です。

価格は、1kWあたり約30万円で、性能に伴い、高めの部類に入ります。
年間収益は20万円代で、回収期間は、地域によって開きがあり7~9年が目安となります。
保証期間はモジュールが最大25年、周辺機器が最大15年です。

 

 パナソニック

パナソニックの太陽光発電にまつわる歴史は、1975年にさかのぼります。
このころから研究を重ね、1980年には、世界に先駆けて太陽電池の工業化に成功し、現在に至っています。
パナソニックは、実力と実績をあわせ持つ、信頼できるメーカーです。

パナソニックの太陽光電池モジュールの魅力は、温度の上昇に強いことです。
結晶型太陽電池は、一般に夏の晴れた日の温度上昇に弱い傾向があるのですが、パナソニックのHITモジュールなら問題ありません。
温度が82度まで上がっても、高出力をキープします。
これは、従来の結晶系モジュールと比較した場合、出力差13%アップに相当します。

また、パナソニックの太陽光電池モジュールは、コンパクトで発電量も高めなのが魅力です。
HIT P245αplusは、25.7平方メートルで約5kWのシステムの搭載が可能となります。
変換効率は、5kW弱のシステム搭載例で19.1%です。

保証期間も太陽電池モジュールが25年、周辺機器が15年付いています。
価格相場は、1kWあたり約29万円年間収益は20万~24円、回収期間は7~8年が目安です。

 

 シャープ

シャープは、世界の太陽光発電業界をリードしてきた企業の一つです。
2000年には、太陽光電池市場において、生産量世界トップに立ち、現在でも3割のシェアを誇っています。

シャープの代表的な太陽光電池モジュールは、単結晶シリコンを採用したブラックソーラーです。
改良により、朝夕の日射量が少ない時間帯でも、1kWシステム設置時で93.9Wの発電量が見込めます。

また、シャープの太陽光電池モジュールは、実発電量が高めだというデータもあります。

変換効率は19.5%で、1kWあたり約31万円です。
ブラックソーラーのメーカー保証は、出力保証が20年、周辺機器は15年です。
シャープの太陽光電池モジュールの年間収益は、17万~20万円が目安で、回収期間は約8~9年です。

シャープの太陽光電池モジュールは、性能や価格の面でずば抜けているというわけではないですが、導入する人は多いです。
いろいろな主要住宅メーカーでも、採用されているところを見ると、信頼度は高いといえます。

 

 京セラ

京セラは、自宅用太陽光電池の長い歴史を持つとともに、研究を重ね、確かな実績を持っているメーカーです。
住宅用太陽光電池の歴史は、京セラから始まっているといっても過言ではありません。
その信頼性ゆえに、現在でも多くの家庭や企業で導入されています。

京セラは、さまざまな形状の屋根にフィットするモジュールをとり揃えているという特徴があります。
屋根の形状が複雑な場合には、京セラを検討に入れると良いでしょう。

京セラの太陽光電池モジュールの変換効率の目安は、17.8%ほどで決して高めではありませんが、実発電量は高めだというデータもあります。
年間収益は14万~16万で、回収期間は8~9年が目安です。

1kWあたりの単価は約31万円で、メーカー保証は出力保証、周辺機器ともに10年となります。

発電量、単価、保障、品質ともに群を抜くものはないのですが、その歴史と実績ゆえに信頼できるメーカーだといえるでしょう。

 

 三菱電機

発電量価格保障など、いろいろな方面から検討してバランスが良いと考えられるのが、三菱電機の太陽光電池モジュールです。

三菱電機のモジュールの変換効率は19.6%と標準的で、1kW当たりの単価は約29万円とリーズナブルなものになっています。
年収収益は17万~19万ほどで、回収期間は8年前後です。

出力保証は25年、周辺機器は10年の保証付きです。

三菱電機のモジュールは、積雪に強いため、雪がよく降る東北の家屋には特におすすめです。

また、三菱電機は、日本家屋の屋根の形状を研究しており、さまざまな形状の屋根にフィットするモジュールを取り揃えています。
屋根の形が複雑なら、京セラとともに三菱電機のモジュールも検討してみましょう。

 

その他メーカーで比較したい点

メーカーを比較する時は、その他にもいくつか注意したいポイントがあります。

 

 メーカー保証

ひと昔前まで、太陽光電池モジュールの保証期間は、10年が目安でしたが、最近では20年が普通になっています。
メーカーの保証期間もチェックしておきたいポイントです。

 

 初期費用・回収期間・10年間収支の目安

太陽光電池モジュールの設置を検討するにあたり、出費項目を前もって考えておくのは良いことです。
初期費用と発電量から、回収期間を割り出すことができます。

太陽光電池は、8~9年程度で元がとれ、その後は売電で収入を得つづけることができます。
太陽光電池モジュールは、10年というスパンで収支を見積もると良いでしょう。

 

発電状況を把握する

発電状況の把握も太陽光発電を始めるときに注意したいポイントです。

 

 屋根の形や材質

日本の家屋の屋根は、いろいろな形をしています。
その中でも最も大きな割合を占めるのが、切妻屋根といわれる形状です。

2枚の板を山形に合わせたような形状で、これがもっとも太陽光電池に適しています
どちらかの面が真南を向いているとさらに理想的です。

陸屋根と呼ばれる真っ平らの屋根は、一見太陽光電池に適していると思われます。
しかし、太陽光電池は傾斜が必要ですから、設置時に傾斜をつけるため、特殊な土台の取り付けが必要になります。

また、片流れ屋根といって、どちらか一方のみに傾いている屋根があります。
この傾き方向が、真南なら最高なのですが、片流れ屋根は往々にして北向きなのが残念なところです。
なぜなら、屋根の傾き方向と逆側にベランダを付けることが多く、ベランダは南向きが好ましいからです。

太陽光電池の設置に向いている屋根材質は、着眼点によって変わってきます

スレート屋根は、取り付けが簡単なので、瓦屋根に比べて設置費用が2割ほど安くなります
この点に注目すると、スレート屋根が向いていると思いがちです。

しかし、スレート屋根は、10年ごとに塗装をする必要があります
塗装のたびに太陽光電池を取り外さなければならないので、その費用を含めて考えると、瓦屋根の方が安くなりそうです。

 

 屋根の方角

太陽光電池には、設置に適した方向勾配があります。
設置を考えている自宅(あるいは会社や事務所)の屋根がどうなっているか、さっそく確認してみましょう。

太陽光電池にもっとも適している方向は「南向き屋根の勾配は「30度です。

また、北海道など北国では35度くらいに傾斜を高くした方が良く、沖縄など南国では20度くらいに低くした方が良いとされています。

勾配に関しては、関東で20~40度までの範囲内ならそれほど大きな差はないので厳密にこだわらなくても大丈夫です。

ただし、屋根が向いている方向は、もっと重要になってきます。

南向きの場合の発電量を100%とした場合

  • 南東、南西向きは95%
  • 東、西向きは85%
  • 北西、北東は73%
  • 北向きは65%

にまで下がってしまいます。

屋根の方向と勾配が、太陽光電池に適していない場合もあるでしょう。
その場合、なかなか元がとれなくなってしまうため、設置自体をあきらめた方が良い場合もあります。
しかし、工夫次第でハンデを克服できることもあるため、まずは専門家に相談してみると良いでしょう。

 

太陽光電池モジュール選びはメーカーをいくつか見比べて

太陽光電池モジュールを出しているメーカーはたくさんあるため、どれにしようか迷ってしまうものです。

メーカーやモジュールの種類を選ぶときには上記の比較を参考にしましょう。

そして、公称最大出力値やメーカー希望小売価格だけでなく、使用目的自宅(あるいは会社や事務所)の立地屋根の広さに応じたモジュールを見つけましょう。

 

まとめ
  • 太陽光モジュールメーカー5社の特徴は発電量、価格、信頼度で見比べる。
  • 太陽光モジュールを選ぶにあたってメーカー保証や初期費用、回収率などを確かめておくべき。
  • 屋根の方向は南向き、勾配は30度が有効。

 

最新情報を受け取る

ブログでは書いていない太陽光発電の情報などもFaceBookページで発信しています。ぜひ、「いいね!」をお願いします。