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【見込みあり】太陽光発電はリスク投資か?ノーリスク投資か?

太陽光発電

投資の1つとして、2012年より始まった太陽光発電の「電力買取制度」ですが、その価格は年々下落しています。

事業用の10kw以上は40円+税で買い取りスタートしたものが2016年度には24円+税/kwにまで下落し(グラフ参照)、2017年度21円+税になることが決定しました。一方で太陽光発電の設備価格も下落しています。

2009年度の相場では60~70万円/kwかかると言われた相場が2016年度では平均25.7万円まで下落しています。

メーカーや設置条件などを除外した単純な平均単価費用ですので、条件によって設置価格の差はありますが設備価格と買い取り価格の下がり幅はほぼ似通ったものとなっています。

太陽光発電に投資することはまだノーリスクな投資なのかそれともリスクを伴う投資なのかを調べましたので御参考ください。

※設置費用平均単価:価格.comより調査 http://kakaku.com/taiyoukou/report_set/

 

太陽光発電投資の仕組みについて

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太陽光発電が投資となる仕組みの1番の根底にあるのは、「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」という再生可能エネルギーで、発電した電気を電力会社が一定価格で買い取ることを約束した制度です。

2011年の東日本大震災によって、全国の原子力発電所が操業を停止したことで、日本のエネルギー自給率は急激に悪化しました。
悪化したエネルギー自給率を改善することを目的としてスタートしました。
家庭用の10kw未満の発電量ですと余剰分の買い取りとなりますが、事業用の10kw以上の設備ですと全量買い取りになります。

しかも、10kw以上の設備になりますと買い取り期間が20年間固定になりますので、太陽光発電はリスクの低い投資として人気を集め、至る所で大規模なソーラーパネルが設置されました。

 

太陽光発電の利回りは?

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まず、太陽光発電を導入するとどのような利回りになるのか、過去のものを参考に見ていくことにしましょう。

 

2016年度の利回りは?

太陽光発電の買い取り価格は低下していますが、反面kwあたりの設備単価も低下しています。
そこで、2016年度の買い取り価格や設置単価を元に10.0kwの設備を導入したときの利回りを計算してみました。

発電量 設備価格 年間推定
発電量
買い取り
価格
年間売電
収入
利回り
10kw 257万円 11,558kwh 24円+税 30万円 11.66%

※設備価格:価格.com より調査 http://kakaku.com/taiyoukou/report_set/
※年間推定発電量 より参考 https://www.toshiba.co.jp/sis/h-solar/ecolife/amount/03.htm

いろいろな条件を度外視した単純な利回り計算ですが、11.66%と2016年度でも高い利回りが期待できます。

 

IRRとは?

太陽光発電は、内部収益率(IRR)という基準でもって収益性を計られることがあります。
太陽光発電のIRRは平成24年~27年6月までは6%、27年7月~28年度は5%になります。
この数値が高いかどうかですが、不動産投資で考えますと、東京の丸の内のビルに投資するのと同じくらいの収益率が期待できます。

 

太陽光発電のメリットは?

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太陽光発電の収益率がなんとなく見えてきたところで、導入にあたり4つのメリットをご説明しましょう。

 

【1】20年先までの収益が見える

投資として考えたときに20年先までの収益が見えるというのはとても大きいです。
不動産や株などと違い、国が20年間の固定を保証してくれる(FIT)制度があるので収益の変動要因は発電量のみとなります。

20年後までに、いくらくらいの利益がでるのか計算ができますので、利益を利用したさらなる投資などのプランも立てやすくなります。

 

【2】ソーラーローンを利用できる

初期投資にまとまった資金が必要な太陽光発電ですので、ソーラーローンという融資制度を利用できます。

取り扱っている銀行も多くあり、ソーラーローンは無担保で借りられることが殆どですし、返済期間も10年~15年と長め設定されています。

 

【3】自然エネルギーを利用するため運転維持費がかからない

太陽光発電といいますと、広大な土地にソーラーパネルが放置されているだけというイメージがありますが、実際に運転維持費のデータを見てみますと、やはり維持費が安いことがうかがえます。

運転維持費は2012年度で年間1.0万円/kwとなっていますが、2015年度には年間0.6万円/kwとなり4割も削減できています。

 

【4】地価が殆ど影響しない

数ある土地活用の中でも、太陽光発電ほど場所を選ばない案件はありません。

人がいなくても安定経営ができ、地価が安くてもソーラーパネルが設置できる条件であれば何の問題もありません。

もてあましている土地の有効活用にとても向いています。

 

太陽光発電投資のリスクについて

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続いて、太陽光発電投資のリスクも確認しておきましょう。

 

【1】初期投資額が大きい

太陽光発電はその性格上設備を導入しないと始まりません。

またメガソーラーなど大規模な太陽光発電設備を導入しようと思ったらそれなりに広い土地も必要となります。
そのため初期費用の負担が大きい案件です。
利回りなどを考えますと損することは殆どありませんが利益がでるのは設備だけでも10年後、土地の取得に費用をかけていたら更に年数が必要となります。

 

【2】許可申請など手続きが面倒

10kw以上の産業用の太陽光発電の設置は参考URLのような流れになりますが、経済産業局や電力会社、補助金などを利用するなら自治体にまでそれぞれ書類を提出しなければなりません。

業者さんが代わりにやってくれますが、年1回の報告義務などあり少々面倒といえます。

 

【3】天候に左右されてしまう

太陽光発電は、当然晴れていなければ能力を発揮してくれません。
季節や地域によって日照時間は違います。
晴天率の高い地域に設置できればより短期間で利益を上げることができますが、晴天率の低い地域に設置しますと同じ費用をかけても利益を上げるまでに時間がかかってしまいます。

下記に年間日照時間(2010年)1位と最下位を記載しました。

1位の高知県土佐市と最下位の山形県新庄市を比較しますと、新庄市の日照時間は土佐市の約60%しかありません。
もし同じ設備を導入した場合回収までに約1.7倍もの期間が必要となります。

また、冬は積雪によりソーラーパネルが雪に埋もれてしまう可能性もあります。
せっかく晴天でも、ソーラーパネルが雪に埋もれてしまうと発電できませんので除雪に労力が必要となります。

都道府県・市区 年間日照時間
1位 高知県土佐市 2230.1
最下位 山形県新庄市 1335.9

※生活ガイド.comを参照 http://www.seikatsu-guide.com/area_ranking/?search%5Bidx%5D=t1_c04_03

こちらのURLで各地域の発電量の目安がわかりますので御参考ください。
https://www.toshiba.co.jp/sis/h-solar/ecolife/amount/index_j.htm

 

リスクを回避するための失敗事例

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太陽光発電導入した人の中では、思わぬトラブルで失敗してしまった人もいます。
ここでは、そんな失敗した人の事例を学び、同じ失敗を起こさないようリスク回避をしていきましょう。

 

【ケース①】南側に倉庫が建ってしまい発電効率ガタ落ち

■Aさん

Aさんは所有していた土地に野立てで太陽光発電設備を設置しました。
設置後しばらくは想定通りの発電量だったのですが、その後南側の土地に倉庫が建てられてしまい、その影が太陽光発電設備の一部を覆ってしまうために発電量が8割程度にまで低下してしまいました。

★対策

Aさんの失敗は、地目の調査をしなかったことが挙げられます。

太陽光発電設備は20年という長いスパンで利益を上げることを目的としていますので、周辺にはどんな建物が建つ可能性があるのかを地目調査して把握しておく必要があります。

 

【ケース②】地震により太陽光パネルの一部が倒壊

■Bさん

Bさんは自宅の屋根や駐車場の屋根などを使い10kwのソーラーパネルを設置していました。
しかし、震度6強の強い地震に見舞われたときに駐車場の屋根が倒壊し、ソーラーパネルが破損してしまいました。

自然災害補償に入っていたため補償されるものと思っていたBさんでしたが、地震は補償の範囲外で倒壊したモジュールに関して補償されず自費で買い換えすることになりました。

★対策

Bさんの失敗は、自然災害補償の内容について把握せず、地震保険に入らなかったことにあります。

自然災害補償は通常台風や雹災、豪雪、落雷などが補償されますが地震は範囲外になっています。
しかし日本において、しかも20年という長いスパンで稼働してもらわなければいけない太陽光発電の設備で地震保険は高額ですが無視できない存在です。
地震保険は津波も補償対象となりますので確実に加入しておきましょう。

 

【ケース③】土台が傾き発電効率が落ちた

■Cさん

Cさんは所有していた土地に太陽光発電設備を設置しましたが、1年経過したあたりから徐々に発電効率が落ちてきてしまいました。
快晴のときでも設置当初ほどの発電量にならないため、現場に行ったCさんが目撃したものは土台が傾きソーラーパネルの傾斜がずれてしまっていた太陽光発電設備でした。

★対策

Cさんの失敗は地盤調査を怠り、基礎工事をしなかったことにあります。

軟弱な地盤ですと重量により徐々に地盤が沈みパネルの傾斜角が最適な角度からずれてしまいます。
地盤調査をして軟弱地盤と判明したときは、基礎工事をきちんと実施する必要があります。

 

難しい太陽光発電を勉強するには

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太陽光発電と聞くだけで難しいイメージが先行して、嫌煙されがちですが、その勉強方法は実に単純です。
太陽光発電の投資を考えるのであれば、まずは一度情報収集して、あらゆるメリット・デメリットを知っておきましょう!

その、勉強情報はコチラ!

 

第1ステップ「書籍かインターネットで情報収集」

勉強するためにはまずは書籍やインターネットで情報収集することからオススメします。

太陽光発電とは何なのか、具体的な用語や事例などを把握して自分の中で知識の下地をつくることが大切です。
それがないままいきなり業者さんと話をしても、いいように騙されてしまう可能性もあります。
まずは、情報収集から始めましょう。

 

第2ステップ「セミナー参加する」

書籍は情報が古いモノになりがちですし、インターネットは情報のソースが不明なため信憑性に関しては疑問が残ります。
何より得た知識のウラをとることについては、どちらも向いていません。
知識の下地を作るのには向いていますが、それ以上にはなりえません。

第2ステップとしては、セミナーに参加して情報収集で得た知識のウラをとり、さらには疑問点を解決するようにしましょう。
セミナー参加の1番のメリットは、講師に利害がないということです。

これが業者さんですと、やはり売りたいという気持ちが入ってしまい、客観的な意見を引き出すのは難しいところがあります。
セミナーの講師にはそういった利害はありませんので、客観的な意見を引き出しやすく情報は最新のモノになります。

導入にあたり重要視するところなど、ポイントを説明してくれますので自分の中での優先順位や条件などを明確化しておけば、業者さんと話をしても惑わされずに話ができます。

 

太陽光発電投資のリスクを理解して将来への投資を検討しよう!

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買い取り価格が下がっても、まだまだ太陽光発電は利回りの高い案件です。
しかし、高額な設備投資を伴いますので発電設備のメーカーや販売・施工業者の選定は慎重に行わなくてはなりません。
将来的に確実な利益が期待できるのは、10年以降も確実に設備が稼働してくれてこそです。

単純な費用比較だけではなく、保証内容やアフターメンテナンスなども考慮しましょう。

 

まとめ
  • メーカー、販売・施工工事業者の選定は慎重に
  • 晴天率が高く自然災害の少ない地域を設置候補に
  • 設置予定地の地目や地盤などの調査は怠らない
  • 保険には必ず入る

 

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