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【比較と口コミ】電力自由化で東京ガスに移るメリット・デメリット

太陽光発電

電力自由化によって大手の電力会社ではなく、新電力から電気を購入することができるようになりました。

 

たとえば、もともと電気とは関係のない「東京ガス」から電力を購入するということも可能です。しかし具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

東京ガスが提供している電力サービスの特徴や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

電力自由化とは?

電力自由化になってから数年経ちますが、実際にどのような特徴があるのでしょうか。

 

電力自由化

 

2014年6月から電力自由化はスタートしました。

 

それまではエリアごとの大手電力会社が独占し、どこから購入するかを自由に選択することはできませんでしたが、誰もが電気の契約先をライフスタイルなどに応じて選べるようになったのです。

 

電力自由化の具体的な内容はこちらです。

 

・発電の自由化

 

誰でも電力供給事業者として参入することができる。

 

・小売の自由化

 

どの電力供給事業者からでも自由に契約することができる。

 

・送・配電の自由化

 

既設の送配電網を利用して誰でもどこにでも送配電できる。

 

これらは従来の電力会社が行ってきた発電部門と送電部門を切り離し、自由に競争できる発送電分離の環境が整ったために施行されたものです。また、同時に電力卸売市場の整備も実施されています。

 

もちろん各電力会社が供給できるエリアには限りがありますが、これまで一社しか選択できなかったことを思えば格段に自由度がアップしています。

 

電気代の節約・クリーンな電力の購入など、各人の目的に合わせた購入ができるようになったのです。

 

新電力

 

電力自由化によって、関西に住みながら東京電力や四国電力から電気を買ったり、新電力と呼ばれる新しい小売電気事業者とも契約を結べることになりました。

 

新電力として登録を行った事業者には、ガソリンやガスの販売事業者・インターネットプロバイダ・携帯電話キャリア事業者などがあります。

 

新電力の正式名称は特定規模電気事業者(PPS:Power Producer and Supplier)です。

資源エネルギー庁によれば2016年3月までは「契約電力が50kW以上の需要家に対して、一般電気事業者が有する電線路を通じて電力供給を行う事業者(いわゆる小売自由化部門への新規参入者(PPS)」と定義されていました。

 

2012年3月PPSという名称はわかりにくいということで、経済産業省によって「新電力」に変更されたという経緯があります。

 

電力会社を変えると割安になる

電力自由化に伴い、地域によっては数十社の新電力から好きな電気料金プランを選択できるようになっています。

 

どの会社も新規ユーザーを獲得するために激しい価格競争を繰り広げており、電力会社を変えると平均して5%ほど電気料金が安くなるといわれています。

 

エリアによっては20%近く安くなることもあり、単純計算でも年間2.5万円ほどの節約になりますから、該当地域にあたる方は調べない手はありません。

 

安くなると「電気の質が悪くなる」という情報も確かにあります。電気が劣化するということは、停電リスクが高くなるということです。

 

しかしこれについてはほぼ心配ありません。なぜならば、どの電力会社でも使っている送電線は同じだからです。

 

万が一新電力が倒産したとしても、ただちに電気がストップすることのないよう法律上定められていますから心配ありません。

 

東京ガスに乗り換える

 

電力自由化で最も注目されているのはガス業界です。特に最大手の東京ガスは最も注目されているといっても過言ではありません。

 

東京ガスが電力を供給するのは、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨木・栃木・群馬・山梨などのエリアになっています。

 

実際に東京電力から東京ガスに乗り換えた場合、前後を比較して具体的にどのようなことが変わるのでしょうか。続いてはメリットとデメリットについて解説します。

 

メリット

 

現在、東京ガスは約1,000万人の顧客にガスを供給しています。このうちの約5%を電力乗り換えに誘導しようと目標を打ち立てているようです。

 

また東京ガスでは、庄内風力発電・川崎天然ガス発電・扇島パワー・くろしお風力発電・東京ガスベイパワー・東京ガス袖ヶ浦風力発電・東京ガス横須賀パワーなどに出資をしています。

 

現時点で新電力の中では、最大規模の発電施設を持っています。また、これらの発電所を利用しているからこそリーズナブルな電気を提供できるともいえるのです。

 

このほか東京電力ではガス・電気・光回線をセットで契約すると、さらにお得になるセット割引も実施しています。

 

「電気とガス」「電気と光回線」「電気とガスと光回線」など、それぞれの事情に応じて好きなパターンを選択できるというのも便利です。

 

またガス料金プランと組み合わせることで、パッチョポイントを使ってPontaポイントなどに交換できるポイントサービスもありお得になっています。

 

デメリット

 

東京ガスから電力を購入するデメリットは「家庭によっては損をしてしまうこともある」という点です。

 

契約アンペア数が20A以下、または毎月の電力使用量が350kWh未満となると東京電力よりも電気量料金が高くなってしまう部分は注意が必要です。

 

ガスと電気のセット割もありますが、「まとめたくない」という希望がある人向きではありません。

 

また、そもそも30A以上でなければ契約できないため、契約アンペアが低かったり使用量が極端に少なかったりする家庭には東京ガスはおすすめできません。

 

他社との比較・口コミ

 

東京ガスの電力サービスには他社と比較してどのような魅力があるのでしょうか。ネット上の口コミを見てみましょう。

 

・WEBから確認できるのが便利!(40代主婦)

 

うちは比較的電気を使う方なので、使用量は多いほどお得といわれる東京ガスと契約することにしました。

 

他社とも迷いましたが、東京ガスならば「my TOKYO GAS」というサイトから毎月の電気使用量、請求額などを確認できて大変便利です。

 

電気料金にポイントが付いて、オリジナルグッズ・提携ポイントへの交換できるというのも気に入っています。

 

・ガスとセットにできてお得!(30代主婦)

 

もともと東京ガスを使っていましたし、電力自由化に伴って電力も購入することができるようになるというのでまとめることにしました。

 

電気とガスをまとめてお得にできるなんて、他社にはない強みですよね。

電力自由化といっても、場合によっては元の電力会社と契約してた方が良かったというケースにもなってしまうという話は聞いていました。

 

でも、東京ガスならば、たくさんの電気プランの中から自分のライフスタイルにピッタリのものを選択できるので便利です。

新電力の中でもここまでたくさんの料金メニューを用意している会社はめずらしいのではないでしょうか。

 

・ストライクなプランがあった(50代男性)

 

数ある新電力の中から東京ガスを選んだのは、自分たち家族に最適と思われる電気料金プランがあったからです。

 

選択したのは「ずっとも電気1」というプランでした。

パッチョポイントを貯めてオリジナルグッズと交換できるなど、楽しいサービスが用意されているのもいいですね。

 

電力自由化スタートと同じ頃に引越しをしたのですが、ガスの開栓をお願いした時に電力の申し込みもすませることができました。

電気とガスが一緒になり、月々の支払金額も安くなって大満足です。

 

・引越し後の生活も楽々スタート(20代男性)

 

引越し先で電気だガスだと新しく契約するのは面倒だったので、東京ガスでまとめて契約することにしました。

 

電力自由化がニュースになっている頃でしたが、それほど興味があったわけではないんです。でも、実際に支払いの時になって驚きました。

 

これまでとは格段に料金が安くなってるんです!

とくに節電に気をつけたわけでもないのに、これはうれしいですね。

 

最後に・・・

 

電力自由化により、電力会社の選択肢が増えたことは事実です。

 

電気だけでなく今年2017年からはガスの自由化もはじまっています。日経ビジネスの記事によると、LPガス大手の日本瓦斯(ニチガス)が東京電力グループと手を組んで、東京ガスの顧客を獲得しようと動いています。

東京ガスが新電力として東京電力の顧客を奪っていった反動ともとれる現象です。今後もそれぞれの自由化によってサービスや価格競争は激しくなることが予想されます。

 

しかし、こちらも使用量や時間帯にマッチする電気メニューを能動的に探さなければ本当に合っている電気プランを契約することができません。電気料金をよりお得にするためにも、しっかりと調べたうえで電力会社やプランを選ぶことが重要です。

今回とり上げた東京ガスは、これからも確実にシェアを拡大していくことが予想されます。東京ガスの電力サービスの特徴をよく理解しながら、投資対象として考えてみても面白いかもしれません。

今後も各電力会社のサービスに注目して、生活に役立ててみてください。

まとめ
・東京ガスには「電力・ガス・光回線」のセット割がある
・東京ガスは最大規模の発電施設を持っているためリーズナブルな電気料金を提供できている
・電力自由化によって多様なプランが増え、ライフスタイルに応じて最適なものを選ぶことができる
・電力会社のメリット・デメリットを考慮して契約を結ぶ必要がある

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