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【メガソーラーランキング】日本で一番大きな太陽光発電事業者は?

太陽光発電

太陽光発電(ソーラーエネルギー)は、太陽エネルギーを電力にかえる再生可能エネルギーです。
太陽光モジュールとも呼ばれます。
太陽光発電(ソーラーエネルギー)というと、一般家庭の屋根に取り付けられている発電システムを思い出す人も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。

広大な土地にソーラーパネルが並ぶ、いわゆるメガソーラーも年々日本で増加しています。
ソフトバンクグループの海外法人であるSBエナジーも、
自然エネルギー発電事業のひとつです。

太陽光発電事業者には、様々なところがありますが、そのランキングはどうなっているのでしょうか。
メガソーラーのメリット、デメリットと併せて見てみましょう。

メガソーラーとは?

メガソーラーとは、1MW(1000kW)以上の出力を持つ太陽光発電システムのことです。
遊林地、堤防、埋立地、建物の屋根などに設置されています。
民間企業、または自治体の主導により、運営されているものがほとんどです。

いつ頃からはじまったの?

ヨーロッパでは2000年代からメガソーラーの建設が進んでいます。
電力の固定価格買取制度がスペインで1997年、ドイツで2001年、イタリアとチェコで2005年に開始したことがきっかけとなりました。
電力の販売価格が上昇したことにより、メガソーラーの収益性が高くなったことが引き金となったのです。
一方、日本でも環境問題がクローズアップされるのに伴い、再生可能エネルギーの一つである太陽光発電への関心が高まっていました。
国内でのメガソーラー建設が一気に加速したのは、2011年3月の東日本大震災といえます。
福島第一原発事故による原子力発電への不安、電力不足から災害時にも強い発電システムを望む声が高まったのです。

さらに、2012年7月、経済産業省の再生エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が、ようやく日本でスタートしたことも追い風になりました。
太陽光発電の採算性が確保されたことにより、日本のメガソーラーは急増することとなったのです。

太陽光発電によって、二酸化炭素の削減にも繋がります。
10kWの太陽発電で、年間でおよそ3,188kgの二酸化炭素の削減ができます。
これは森林の約9,000平方メートル分の年間吸収量に相当します。

どれくらい大きい規模なのか?

1MWの電力を生成するのに必要なソーラーパネルの設置面積は、屋根置きならば11,500平方メートル、更地ならば15,000平方メートルといわれています。
屋根置きの方が狭くてすむのは、お互いの影になる部分がないからです。

更地では、ほかのソーラーパネルに影を落とすことがないように、パネルとパネルの間を空けなければいけない分、余分に設置面積が必要になります。

大規模な太陽光事業者|メガソーラーランキング

現在、日本全国には、約3,600ヶ所のメガソーラーがあり、合わせて約100,000MWの発電量があるといわれています。
いったいどのような太陽光事業者が活躍しているのでしょうか。

気になるメガソーラーのランキングを見てみましょう。

【1位】長崎県 宇久島メガソーラーパーク 430MW(14万世帯分の年間電力消費量に相当
【2位】岡山県 瀬戸内メガソーラープロジェクト 231.44MW
【3位】青森県 ユーラス六ヶ所ソーラーパーク 148MW
【4位】北海道 ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク 111MW
【5位】その他 レオパレス21ルーフメガソーラープロジェクト 100MW
【5位】宮城県 亘理町メガソーラー事業 100MW
【5位】福島県 南相馬市メガソーラー 100MW
【6位】宮崎県 パシフィコ・エナジー細江メガソーラー 96.2MW
【7位】鹿児島県 鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所 92MW
【8位】大分県 大分ソーラーパワー 82MW
【9位】愛知県 たはらソーラー第一発電所・第二発電所 80.9MW
【10位】福島県 福島県西郷村MS発電所 76.5 MW
【11位】青森県 上北六ヶ所太陽光発電所 71MW
【12位】鹿児島県 鹿児島七ツ島メガソーラー発電所 70MW
【13位】宮城県 パシフィコ・エナジー古川メガソーラー 56.87MW
【14位】新潟県 新潟四ツ郷屋大規模太陽光発電所 54.569MW
【15位】福島県 レナトス相馬ソーラーパーク 52.452MW
【16位】三重県 オリックス津メガソーラー発電所 51MW
【17位】愛知県 たはらソーラー・ウインド共同事業 50MW
【17位】岡山県 新見市スマートタウン構想 50MW
【17位】福島県 福島県郡山市メガソーラー 50MW
【18位】三重県 木曽岬干拓地メガソーラー 48.7MW
【19位】北海道 シャープ苫東の森太陽光発電所 45.6MW
【20位】大分県 大分日吉原太陽光発電所 44.8MW

メガソーラーのメリット

メガソーラーには、他の自然エネルギーとは違ったメリットがあります。
自然エネルギーならではの魅力をご紹介します。

電力供給で社会・地域に貢献

メガソーラーの大きなメリットの一つとして、災害時などに社会・地域に電力供給で貢献できるということがあげられます。

計画停電等が起きても、昼間ならば太陽光発電を利用して、事業活動の停止を防止することができます。
もちろん、蓄電池を併せて使用すれば、夜間の電力を確保することも可能です。

また、環境問題を解決するために、二酸化炭素排出をどれだけ抑えることができるか、社会的な課題になっています。
太陽光発電は、二酸化炭素を出さない環境に優しい発電システムです。
持続可能な社会の実現のためにも、メガソーラーは役に立つというわけです。

さらに、メガソーラーは、ある程度の平らな場所があればどこにでも設置できます。
既存の工場の屋上、使っていない敷地などにメガソーラーを備え付けることもできるのです。

これまで活用していなかった空間を有効活用できるのは、企業にとっても大きなメリットとなるはずです。
再生可能エネルギー特別措置法により、高単価での買取も期待できます。

少ないリスクで、安定的に収益が見込めるメガソーラーは、企業の収益事業としても、非常にメリットがあるといえます。

事故のリスクが少ない

たとえば、火力発電所では、燃料を燃やして発電をしているので、爆発や炎上といった事故のリスクは付き物です。
原子力発電所に至っては、メルトダウンという深刻な被害が起きる可能性があることも忘れてはいけません。
クリーン・エネルギーの風力発電ではありますが、落雷や台風の被害を受けやすいという側面があるため注意が必要です。

一方、メガソーラーは、燃料を利用しているわけではないので、大規模事故は起こりにくいといえます。
事故があったとしても、パネル損傷程度の比較的小さな被害ですから、新しいパネルと取り替えれば再稼働できます。

何よりも、付近住民の安全を脅かす可能性は極めて低いといえ、すでにソーラーパネルを設置している一般家庭も多く、メガソーラー建設反対運動などが起こりにくいのもメリットです。

メガソーラーのデメリット

メガソーラーは、メリットだけではありません。
もちろん、メガソーラーにもデメリットは存在します。

発電コストが高い

現在の技術では、市販のソーラーパネルのエネルギー変換効率は、良くても20%程度です。
火力発電のエネルギー変換効率が40%ほどであることと比較すると、どうしてもメガソーラーは発電コストが高めになってしまいます。

メガソーラーは、建設にあたって、1kWあたり25万円かかるといわれています。
最小規模のメガソーラーを建設するとしても、初期費用が2億5,000万円必要ということになり、プラスしてメンテナンス費、場合によっては、土地の賃料などが必要になってきます。

巨額投資に対して採算が取れるのかという不安から、参入を見送る企業も少なくないというのもデメリットの一つでしょう。

雇用を生まない

メガソーラーは、深刻な事故を起こしにくいというのは大きなメリットではありますが、これが転じて、雇用面では、デメリットとなることもあります。
原子力発電や火力発電などは、もしもの場合、周辺に甚大な被害を及ぼしてしまうため、メンテナンス、保守、点検を怠ることができません。
コストはかかりますが、そのための雇用が生み出されているということでもあります。
雇用という形で地域に経済貢献しているのです。

原子力発電や火力発電が、メガソーラーに一気に切り替わるようなことがあれば、大量の失業者を生むことになってしまいます。
そのようなことのないよう、緩やかな切り替えが望ましいといえます。
また、雇用以外の何らかの形で、地元に利益を還元していく方法も考えなければいけません。

メガソーラーの今後の将来性

メガソーラーには、メリットもデメリットもあります。
しかし、日本のように資源の乏しい国にとって、石油や石炭など化石燃料の輸入に頼らない社会を作ることは悲願ともいえることです。

そのため、原子力発電の積極的な開発が推進されてきましたが、2011年の東日本大震災による原発事故をきっかけとして、再生可能エネルギーへの期待が高まっています。
太陽光発電は、その中でもカギを握る存在といっても過言ではないのです。

現在のところ、太陽光発電だけで、日本国内で必要なエネルギーをすべて賄うことはできません。
しかし、今後、技術の進歩によって、ソーラーパネルのエネルギー変換効率は確実にアップすることが見込まれています。

農業と発電事業を同時に行う「ソーラーシェアリング」という言葉も生まれ、これからも太陽光発電は発展していくでしょう。リーズナブルで変換効率の良いソーラーパネルが開発されれば、より低コストでメガソーラーを建設することもできるでしょう。
自然エネルギーである太陽光を利用し、二酸化炭素を排出しない太陽光発電は、環境に優しい発電方法といえます。

メガソーラーは、投資の面においても期待されていますし、日本各地で太陽光発電事業を成功させている事業主もすでに存在しています。
今後も、メガソーラーは、大いに成長が期待できるビジネスといえるでしょう。

まとめ
  • メガソーラーとは、1MW(1000kW)以上の出力を持つ太陽光発電システムである
  • メガソーラーの建設はヨーロッパで2000年代から進んだ
  • メガソーラーには、災害時に電力供給できることや、事故の少ないというメリットがあ

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