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【価格・発電量を比較】2017年トップを走る太陽光パネルメーカー

太陽光発電

今、注目されているZEH住宅(エネルギー住宅

固定価格買取制度(FIT制度)もあって再生可能エネルギーに注目が集まるなか、太陽光発電の導入を検討する方も多くいるでしょう。

実は日本の太陽光発電の導入は世界でもトップレベル。導入量は2010年以降に急激に増え、全世界で3位です

しかし、実際に自分で始めるとなると、どのメーカーの太陽光パネルを購入するかは非常に悩みどころです。価格、発電量、耐久性など重視したい点は多々ありますが、設置環境に合わせて最大限に利益を生み出せる太陽光パネルを選ぶことが重要です。

今回は国内主要メーカーの太陽光パネルの価格発電量メーカーの特徴をまとめてお伝えします。有名ブランドに惑わされず、適切なパネルを選ぶためにも、ぜひ購入の際の参考にしてみてくださいね。

 

太陽光パネルメーカーの選び方

太陽光発電パネルは各メーカー違いがあります。

どのようなタイプのものがあるかを覚えておきましょう。

 

太陽光パネルにはさまざまなタイプがある

家庭用太陽光発電パネルには、さまざまな種類があります。

その種類は素材と形で大きく分けることができます。

 

【シリコン系パネル】

太陽光パネルの原材料の主流はシリコンです。
シリコンとは半導体のことを指しますが、この半導体は太陽光を当てることで電気を通すことができる性質を持ちます

そのため、太陽光発電のパネルの材料として採用されているのです。さらにシリコン系パネルのなかでも、単結晶パネル多結晶パネルに分けられます。単結晶パネルは1つのセルが1つのシリコンでできており、シリコン原子が規則正しく並んでいます。そのため、シリコンの特性を最大限に活かすことができ、電力への変換効率が高いのが特徴です。

世界トップレベルの変換効率20%を上回るものは、シリコン系の単結晶パネルであることがほとんどです。多結晶のパネルはいくつものシリコンが並べられてできているもので、量産可能なため低価格です。性能とコストのバランスが良いのが特徴で、表面には大理石のような模様があります。

さらにもう1つ、アモスファルシリコンという、シリコンの使用量を極限まで減らしたパネルもあります。シリコンは高温になると変換効率が低下しやすいデメリットがありますが、シリコンの使用量を少なくすることで、変換効率の低下を防ぐことができます

【HITパネル】

単結晶シリコンとアモスファルシリコンを組み合わせ、高温時の変換効率低下を防ぎつつ、普段は高い変換効率を保つ、弱点を補ったパネルです。

【化合物系パネル】

シリコンを使用しないパネルです。低価格のため、初期費用を抑えることが可能です。

【形の特徴】

太陽光パネルは正方形や長方形などの四角形のものが主流ですが、日本の狭い土地や屋根にも対応できるよう、コーナーモジュールという三角形のものも近年多く発売されています
屋根にできたデッドスペースを無駄なく利用するためのパネルです。

 

2016年の主要太陽光パネルの価格を比較

ここでは、メーカー別に太陽光パネル1枚あたりの値段をご紹介します。主要メーカーの価格を見比べてみてください。

 

【シャープ】

NQ-210AD(単結晶パネル)約120,000円

【京セラ】

KJ210P-3MUCE(単結晶パネル)約100,800円

【三菱電機】

PV-MB2600KF(単結晶パネル)約161,200円

【パナソニック】

HIT250α(単結晶パネル)約163,000円

【東芝】

SPR-250NE-WHT-J(単結晶パネル)約182,500円

【ソーラーフロンティア】

SF170-S(化合物系パネル)約170,000円

(各メーカーの主力商品を比較しています。価格は異なる可能性があります。)

 

2016年の主要太陽光パネルの発電量を比較

主要太陽光パネルはどの程度の発電量が期待できるのでしょうか。ここでは、メーカーカタログの情報をご紹介します。

 

【シャープ】

NQ-210AD(単結晶パネル)210W

【京セラ】

KJ210P-3MUCE(単結晶パネル)210W

【三菱電機】

PV-MB2600KF(単結晶パネル)260W

【パナソニック】

HIT250α(単結晶パネル)250W

【東芝】

SPR-250NE-WHT-J(単結晶パネル)250W

【ソーラーフロンティア】

SF170-S(化合物系パネル)170W

 

2017年トップを走る太陽光パネルは?

結局、どの太陽光パネルを選ぶのがベストでしょうか。メーカーごとに価格、発電量から比較してみましょう。

 

太陽光パネルの価格トップ5

ここでは1kWあたりの値段で比較しています。

 

【京セラ】

KJ200P-3CRCE(変換効率15.0%)371,520円

【シャープ】

NQ-220AE(変換効率 19.1%)334,800円

【東芝】

SPR-253NX-WHT-J(変換効率 20.3%)331,560円

【パナソニック】

HIT247α(変換効率 19.3%)318,600円

【三菱電機】

PV-MA2450M(変換効率 17.2%)312,120円

【ソーラーフロンティア】

SF175-S(変換効率 14.2%)266,760円

 

一般的な積載容量で、システム費と工事費が含まれた平均的なモデル金額です

価格は条件や環境によって大きく変化する場合があります。

太陽光発電パネルを選ぶ際、価格ももちろん重要ですが、年間発電量のシミュレーションや、屋根の形災害自然環境に合わせたものを選ぶべきです。

複数メーカーに相談、見積もり依頼するのがおすすめです。

 

太陽光パネルの発電量トップ5

続いては、発電量で比較してみましょう。

 

【東芝】

SPR-253NX-WHT-J(変換効率 20.3%)253W

【パナソニック】

HIT247α(変換効率 19.3%)247W

【三菱電機】

PV-MA2450M(変換効率 17.2%)245W

【シャープ】

NQ-220AE(変換効率 19.1%)220W

【京セラ】

KJ200P-3CRCE(変換効率15.0%)200W

(主力製品の数値を比較しています。設置状態によって、数値は異なる可能性があります。)

 

「価格の安さ」は性能やコストパフォーマンスを含めて考えるべき

太陽光発電メーカーごとの特徴を覚えておくと、最終的にどのような製品を選ぶべきか基準をはかることができます。では、具体的にメーカーそれぞれの特徴を見てみましょう。

 

メーカーごとの主な特徴を紹介

【ソーラーフロンティア】

独自の化合物系太陽電池を採用しており、そのパネルは宮崎工場で100%生産されている、純国産に強くこだわったメーカーです。シリコンを使用しない材質のパネルのため、他メーカーよりも低価格なのが特徴でありながら、化合物系パネルのなかでは高い変換効率を誇ります。化合物系太陽電池のシェアは世界一です。

【三菱電機】

太陽光パネルの生涯発電力に重点を置き、耐久性に優れた製品を多く生産しています。さらに、パネル以外に重要になるパワーコンディショナーの変換効率が高いことも特徴です。

また、複雑な屋根の形にフィットする「マルチルーフシリーズ」は、形の豊富さが魅力です。シャープや京セラなども複雑で狭い形状でもパネルを無駄なく利用できるよう、さまざまな形のラインナップを揃えていますが、その豊富さでは断然三菱に軍配が上がります。

設置してから10年移動稼働する太陽光パネルだからこそ、長い目で見て良質な商品を作ることを重要視していて、耐久性に優れた真摯なモノ作りは、本物志向の日本人に愛されるには十分な理由となるでしょう。

【東芝】

アメリカのサンパワー社製の太陽光パネルを独占販売しており、変換効率は20%を超える世界トップレベルの太陽光パネルを取り扱っています。

日本において、太陽光発電事業への参入は遅かったものの、ブランドネームと古くからの半導体研究の技術力で高い人気を誇るメーカーです。東芝は、太陽光パネルの生産工場をフィリピンなどの海外工場にて行うため、低価格での販売が可能です

【シャープ】

50年以上前から太陽光発電に取り組む企業だけあり、経験と技術力には高い信頼があります。主力製品の「ブラックソーラー」は、電極を裏側に隠すことで美しい外観を実現しました。

コーナーモジュールも展開しているので、複雑な屋根の形状に合わせてパネルの設置が可能です。他にも、瓦型の太陽電池も生産しています。これは屋根材として使用するものなので、瓦屋根の見た目をきれいに仕上げることが可能です。新築や、リフォームの際にピッタリの商品です。

また、単結晶パネルだけではなく、多結晶パネルのラインナップも充実しています。

【パナソニック】

HIT太陽電池を扱っており、低価格と高いコストパフォーマンスで人気を集めています。単結晶シリコンとアモルファスシリコンを組み合わせることで弱点を補い、1年中安定した発電を目指したパネルです。

また、無償出力保証が25年と長く、常の形状のパネルしか生産されていませんでしたが、近年ではハーフパネルや台形のパネルなど、狭い範囲でも無駄な万が一の際も安心できるサービスを提供しています。いろいろな種類の屋根、瓦屋根にも対応しているので、おすすめです。

 

自宅環境も考慮して太陽光パネルを選ぶ

太陽光パネルを購入する際は、人気のメーカーや新しい商品など、商品やメーカーの特徴に目がいきがちですが、それらがご自身の自宅環境に適しているかを判断して購入することが最も大切になります

複雑な屋根の形状に対応できるものや、豪雪地帯、台風地帯など自然環境の影響も考慮しなければなりません。1度設置すると10年~20年使用し続けるであろうパネルは、慎重に選ぶようにしましょう。

 

太陽光パネル選びは暮らす環境に合わせて

太陽光パネルの種類の違いから、メーカーごとの特徴まで、さまざまな角度からお伝えしてきました。

パネル選びの際は、予算と相談しつつ、条件と費用の折り合いのつく形で購入することになりますが、さまざまな事態を想定し、長い目で見て利益の出るようなパネルを選ぶようにしましょう。

変換効率の数字だけに惑わされず、しっかり年間推定発電量も把握して、住まいの環境に合わせたパネルを選択することが重要です。自然災害に強いパネル、万が一の時に備えた補償など、各メーカーによって得意分野や特徴は大きく異なります。

各メーカーに見積もりを出し、相談したうえで納得できるような太陽光パネル選びを行いましょう。

 

まとめ
  • 太陽光パネルは材質と形で大きく分けられる
  • シリコン系パネルは変換効率が良いが、高額になりがち
  • 化合物系パネルやHITパネルもコストパフォーマンスの良さから注目度が上がっている
  • ハーフパネルや台形など、狭い面積に対応できる形状のものが多数販売されている
  • メーカーの特徴を知り、自身の環境に合った太陽光パネルを選ぶべきである

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