太陽光発電で損しないためには?
「太陽光発電を導入したい!」と思っても、
太陽光発電で損をするか得するか分からないので不安ですよね。
高いお金を払って太陽光発電を設置したのに、損をしたら目も当てれません。
そんな時に便利なのが、「太陽光発電の固定買取制度」です。
その名前の通り、太陽光発電の電気の買い取り価格を一定に保って、
太陽光発電での電気の売り買いで大きく損をしないように保証してくれる制度です。
大変、便利な制度なので、これから太陽光発電の導入を検討する皆様に、
ぜひ知っていただきたいです。
太陽光発電の【固定買取制度】とは
太陽光発電の固定価格買取制度とは、太陽光発電、風力発電、バイオマスなどの、再生可能エネルギー発電設備を使って発電された、再生可能エネルギー電気を、規定の期間、調達価格で小売電気事業者が買い取ることを、経済産業省が約束してくれる制度です。
「FIT法」とも呼ばれています。
他にも、再エネ賦課金や設備認定手続きなどが、固定価格買い取り制度によって保証されています。
これは2012年から始まった制度で、太陽光発電の普及を推進するために買い取り価格などの調整が行われたものです。
買い取り価格を常に調整して一定に保つので、電力供給者や電力事業者、電力会社などにとって投資リスクが低くなります。
設置量によって利用できる買取制度は変わる
太陽光発電機の設置量が10kw以上か、10kw以下によって、利用できる買取制度は変わってきます。
基準は10kw以上・以下
設置量が10kw以上の太陽光発電を産業用太陽光と呼び、設置量が10kw以下の太陽光発電を住宅用太陽光と呼びます。
ちなみに、 出力50kW以上の発電設備は、電気事業法上では発電所などの電気工作物となります。
呼び方は設置量の違いによって決まるので、一般家庭でも設置量が10kw以上なら産業用と呼び、
発電事業者向けの企業であっても、設置量が10kw以下なら住宅用と呼びます。
買取制度の種類
買取制度には主に、全量買取制度と余剰買取制度の二つがあり、住宅用太陽光発電の平均容量によって決まります。
設置量が10kw以上なら、全量買取制度と余剰買取制度の二つから選ぶことができますが、10kw以下では余剰買取制度しか、選ぶことができません。
2017年4月改正|固定買取制度の変更点
2017年度、再生可能エネルギー源の固定買取制度が変更されて、特別措置法が施行されます。
買取価格決定に入札方式を導入して制度自体を大きく変更していきます。
一般送配電事業者が太陽光発電の価格を下げるように誘導して、国民の電力料金を減らすことを目標としています。
太陽光発電の基準を厳しくなって、認定項目が増えるので、太陽光発電の事業者の負担が増えるでしょう。
現在の10kW以下の住宅用太陽光発電は単価25円くらいですが、政府は2019年度までに価格目標まで単価を下げていく方針で、国民が負担している電力料金の賦課金を減らして、発電した電力をそのまま家庭で消費する流れに誘導しています。
現在は、電力消費量の多い発電事業者の賦課金を80%もカットしていますが、改正後は、省エネの進み具合に比例して、課金のカット率を変更する方針です。
今すぐ太陽光発電を導入すると損か?得か?
太陽光発電は安くはない買い物です。
もちろん、一軒家を買うほど高くはないですが、新車の軽自動車より少し高いです。
だいたい、初期費用が100万円以上から200万円近くの場合が多いですが、電気を売ることによって売電収入を得る事でき、そのおかげで、10年以内に初期費用を取り戻すことが可能となります。
太陽光発電導入のメリット
1.電気料金を減らせます
太陽光発電を家庭の電気に使うことが出来ます。
最近は電気料金が値上げされてきましたが、太陽光発電で作られた電気によって、夏や冬などの電気料金が上がる季節に、大きく電気料金が減っていきます。
2.電気を売ってお金を稼げる
太陽光発電で出来た電気の中で、家庭で使用されないで余った電気は電力会社に売ってお金を稼ぐことができます。
売電価格が毎年下がり続けていますが、一旦、価格を決定してしまえば10年間は同じ価格で電気を売ることができます。
3.太陽光発電がどんどん安くなってる
太陽光発電は年々安くなっています。
太陽光発電システムの価格は10年前より70%も減っていて、太陽光発電地が高性能になったおかげで発電量自体もアップしています。
発電量が増えているので、余った電力の売電での利益も増える可能性もあります。
太陽光発電導入のデメリット
1.発電量は天候によって変わる
太陽の光を利用して発電するので、天候に大きく影響されやすいというデメリットがあります。
太陽光発電では、太陽光の日射量で大きく発電量が変わります。
曇りや雨の日は当然ながら日射量が減るので発電量も減ってしまいます。
北海道や東北などの雪が多くて日射量が少ない地域は、安定した発電が出来ない可能性があります。
2.周辺機器の交換が必要
パワーコンディショナーなどの周辺機器は定期的に交換が必要です。
交換にかかる費用は意外と高く付いて驚くことがあります。
導入前に周辺機器のかかる費用を予め調べておくと良いです。
売電で稼いで周辺機器の交換費用に充てるのも良いでしょう。
3.最初にかかる費用が高い
太陽光発電の設置費用は10年前の30%まで下がっていますが、まだまだ安くはありません。
補助金を使っても、100万円以上の費用がかかることを考えておいた方が良いでしょう。
売電などで利益を得るには、だいたい7年以上必要です。
結局は損?得?
「太陽光発電を導入したら得する? 損する?」と聞かれたら、「太陽光発電を導入すれば得します。」と答えます。
なぜなら、太陽光発電の費用は年々下がっており、初期費用は10年前の3分の1です。
更に、太陽光発電の性能自体は10年前と比べて10倍以上良くなっていて発電効率が大幅にアップしています。
他にも、電気受給契約を結べば、10年間は接続契約時に決めた金額で電気を買い取って貰えるように、日本政府が売電価格を電気供給契約で保証してくれます。
売電価格は毎年下がってきていますので、売電価格が高い内に太陽光発電を発電開始すれば、大きく得をします。
10年経って買取制度が終了した後はどうすればいいの?
固定価格買取制度は2009年に始まりました。
この制度では、10年間の買取期間が決められていますが、2019年に買取期間が終わってしまう家庭が出てくることが想定されます。
買取期間が終わった後の売電価格は11円くらいまで下がると言われており、売電収入が大幅に減ってしまい可能性があります。
買取期間が終わった後は電気を売るよりも、ご自分の家庭で電気を使った方がお得になります。
使いきれずに余った電力は蓄電器に貯めて、夜間や天候の悪い日に使うのが良いです。
固定価格買取制度の買取終了に備えて、太陽光発電で損をしないように、蓄電池などを常備しておきましょう。
固定価格買取制度のおかげで安心!
「太陽光発電は損するのではないか?」と不安を抱いている方は、心配する必要はないでしょう。
現段階では、固定価格買取制度のおかげで、10年間は買取価格が同じ金額で電気を売り続けることが保証されています。
「いつ太陽光発電を始めようか?」と迷っている方は、ぜひ、お早めに始めた方が良いです。
なぜなら、売電価格は毎年下がっており、早めに始めれば、高い売電価格を10年間維持できます。
金額にして、数十万円は得をすることになるでしょう。
固定価格買取制度が終わった後に10年後には、蓄電器で電気をためて使えば良いので損をしません。
- 固定価格買取制度のおかげで売電収入は安定する
- 固定価格買取制度は10年間同じ金額で電気を売れる
- 固定価格買取制度は10年で終わる
- 固定価格買取制度が終わった後も蓄電してお得
- 設置量が10kw以上か、10kw以下によって呼び方が変わる
- 2017年に固定買取制度は変更された