公式ブログ

オリコ・イオン・JA?ソーラーローン金利比較シミュレーション

太陽光発電

太陽光発電をはじめたいと思っても、資金面の不安から踏み出せないでいる人もいることでしょう。

数年前と比べて、国内における太陽光発電導入量も増え、初期費用も以前の半分ほどで購入可能となりましたが、太陽光パネルやパワーコンディショナーなど少なくとも100万円以上はする、決して安い設置機器とはいえない代物です。

 

そこで、検討をおすすめしたいのがソーラーローンです。

ソーラーローンの種類と、それぞれの特徴についてご紹介しましょう。

 

ソーラーローンをどこで選ぶか?

毎年、低価格化が進んでいるといわれる太陽光発電システムですが、それでも、決して安価なものではありません。

最もリーズナブルな商品で、ようやく140万円を下回るかというようなレベルです。

家庭で太陽光発電をはじめたいと思っても、先立つものがなければ厳しいというのが実情といえるでしょう。

 

住宅ローンを抱えているような状態であれば、なおさら難しいはずです。

しかし、余剰電力の売買単価が高単価であるのは、限られた期間となります。

いち早く太陽光発電をスタートすれば、電力売電による大きな収入を見込めるというわけです。

 

このチャンスを逃さないためには、ソーラーローンを利用するというのも一つの方法です。

ソーラーローンとは、太陽光発電システム導入時に限って利用できるローンになります。

一般的なローンと比較すると、担保なしで低金利の融資を受けられるのが特徴です。

 

ソーラーローンは、銀行・信用金庫をはじめとして、さまざまな金融機関が提供しています。

居住地や金融機関によって、多少の違いはあるものの、担保不用・低金利という特徴は共通しています。

 

ここで、具体的な太陽光発電シミュレーションをしてみましょう。

 

たとえば3.5kWの出力のある太陽光発電システムを、150万円のソーラーローンを組んで購入したとしましょう。

年利3%で10年間の返済とすると、単純計算で月々の返済額は14,484円になります。

日当たりの良い場所にソーラーパネルを設置できるなら、3.5kWの太陽光発電システムであれば節電と売電によって、毎月15,000円ほどの収入が見込めます。

つまり、発電のみで返済をすることができるということです。

 

それどころか、それまで払っていた電気代も浮きますし、完済すれば、売電した分が丸ごと収益となるわけですから、メリットは高いといえます。

 

ただし、このソーラーローンというのは、通称であり、何か決まった制度があるわけではありません。

それぞれの金融機関が独自の商品を展開して審査を行っています。

 

どのソーラーローンを選ぶかは、各社の特徴をしっかりと把握してから決めるのが良いでしょう

 

主なソーラーローンの金利

ここからは、主なソーラーローンの金利を比較していきます。

 

ソーラーローン金利比較表

 

こちらが、代表的なソーラーローンの金利、最長融資期間、条件です。

 

・紀陽銀行「紀陽ソーラーローン」

変動金利1.90% 最長融資期間15年 税込年収200万円以上の人が対象

 

・埼玉りそな銀行「埼玉りそなソーラーローン」

変動金利2.25% 最長融資期間15年 埼玉県の助成を受けている人が対象

 

・横浜銀行「<はまぎん>ソーラーローン」

変動金利2.35% 最長融資期間10年 安定継続した収入がある人が対象

 

・イオン銀行「ソーラーローン」

固定金利2.70% 最長融資期間15年 普通口座を持っている人が対象

 

・川崎信用金庫「リフォームローン(住宅用太陽光発電システム)」

固定金利3.325% 最長融資期間15年 川崎信用金庫の営業地区在住者が対象

 

・損保ジャパン・クレジット「リフォームローン R100ecoプラン」

固定金利3.60% 最長融資期間5年 前年の税込年収400万円以上の人が対象

 

・オリコ「ecoソーラーローン」

固定金利2.60% 最長融資期間15年 目安として完済時に80歳未満の方が対象

 

そのほか、全国各地のJAグループに所属する金融機関JAバンクでは、エリアごとに金利や諸条件の異なるソーラーローンを提供していますが、金利が1%台のところもあるなど金利の低さが特徴です。

 

ソーラーローンの金利相場は?

 

ソーラーローンの金利は、1%台から3%台までのばらつきはあるものの、一般的なローン相場よりもかなり安いことがわかります。

資金面だけが問題で、住宅用太陽光発電設置を悩まれている家庭は、ソーラーローンの利用を検討してみる価値は大いにあるというわけです。

 

さらに、神奈川県では、「かながわスマートエネルギー構想」というものがあり、神奈川県内の8つの金融機関の賛同のもとに優遇金利のソーラーローンを展開しています。

ほかのエリアよりも、さらに有利な条件でソーラーローンを組むことができるため、ぜひ参考にしてみてください。

 

金利と手間で選ばれているソーラーローンは信販会社

信販会社のソーラーローンは、手間がかからないことから人気となっています。

 

信販会社の特徴

 

ソーラーローンの中でも、信販会社は、金利の低さと手軽さで多くの利用者を有しています。

信販会社とは、販売信用を主な業務としている金融機関のことです。

 

販売信用とは、買い物代金を建て替えるサービスですが、信販会社系のクレジットカードを利用している人も多いのではないでしょうか。

信販会社大手4社といわれるオリコジャックスアプラスセディナは、ともにソーラーローンを提供しています。

次の項目で、詳しく見ていきましょう。

 

低金利のソーラーローンは審査が厳しい

 

銀行ソーラーローンと比較すると、信販会社ソーラーローンの金利はやや高めです。

しかし、低金利の銀行ソーラーローンは、審査に通りにくいという欠点があり、最大利用額もこの審査によって決定されます。

 

やや高めとはいえ、その違いは1%程度です。

信販会社のソーラーローンも、一般的なローンと比較すれば十分低金利といえます。

金利が低く、審査が通りやすいため、信販会社ソーラーローンは、多くの人に選ばれているのです。

 

信販会社には「提携ローン」と「プロパーローン」の2つがある

 

信販会社が提供しているソーラーローンには、大きく分けて「提携ローン」と「プロパーローン」があります。

 

金融会社と太陽光発電システムの販売会社が提携しているローンが「提携ローン」、消費者が金融機関に直接申請するローンを「プロパーローン」といいます。

 

それぞれには、どのような違いがあるのでしょうか。

 

提携ローンとプロパーローンの違い

 

提携ローンは、太陽光発電システムの販売会社が消費者にかわって申請手続きをしてくれることが特徴です。

 

消費者は、わずらわしい手続きをする必要がなく大変便利です。

一方のプロパーローンでは、すべての手続きを消費者自らが行う必要があり、やや面倒といえるでしょう。

しかし、信販会社によっては、提携ローンよりもプロパーローンの方が低金利になることもあります。

 

低金利になるということは、それだけ審査が通りにくくなるということでもあり、プロパーローンは、提携ローンと比較すると、審査落ちのリスクがやや高くなることに注意しなければいけません。

提携ローンとプロパーローンは、一長一短なので、自分に合ったものを慎重に選択するようにしてください。

 

ソーラーローン以外で金利を下げる方法

ソーラーローンの会社を選択するほかに、さらに金利を下げる方法はあるのでしょうか。

 

低金利の「住宅ローン」へ借り換える方法も

 

2016年に日銀のマイナス金利政策が解除され、長期にわたって低利で安定していた日本の金利は上昇傾向にあります。

 

2017年に入ってからもその傾向は変わっていません。

変動金利の住宅ローンなどは、国債の金利と連動しているので、上昇傾向にあるといっていいでしょう。

 

これまで、変動金利で住宅ローンを組んでいた人は、特に注意が必要です。

たとえば借入金3,000万円、元利金等35年返済では、金利が1%上昇しただけで、返済総額は数百万円も増えてしまいます。

 

変動金利で住宅ローンを組んでいるならば、金利が本格的に上昇する前にローンの借り換えなどを検討する必要があります。

住宅ローン借り換えのタイミングで、銀行によっては、ソーラーローンも同時に借り換えることができるようになっています。

 

一般的にソーラーローンの金利は、2.5%~3.5%、融資期間は10年~15年と、住宅ローンと比較すると高金利で、最大返済期間が短いことが特徴です。

しかし、もし住宅ローンと同時にソーラーローンの分も一緒に借り換えることができるならば、低金利かつ、返済期間を長くすることができるなど、そのメリットは決して小さくありません。

 

低金利のソーラーローンで快適な太陽光発電ライフを

まとめ
・ソーラーローンは通称であり、それぞれの金融機関が独自に商品を展開している。
・ソーラーローンの金利は、1%台から3%台までバラつきがあり、地域によっては、さらに有利な条件でソーラーローンを組むことができる。
・低金利の銀行ソーラーローンは審査が厳しく、信販会社は金利が少し上がるものの審査が通りやすい。
・金融会社と太陽光発電システムの販売会社が提携しているローンが「提携ローン」、消費者が金融機関に直接申請するローンが「プロパーローン」である。
・住宅ローンとセットでソーラーローンを組めば、低金利かつ、返済期間を長く設定することができる。

ここまで、ソーラーローンについてお伝えしてきました。

新居と同時に太陽光発電を導入する場合には、ソーラーローンとセットで住宅ローンを組むメリットは高いといえます。

 

しかし、すでに住宅ローンを支払っているものを借り換えるというのは、簡単なことではありません。まずは、住宅ローンだけを借り換えるだけでも十分意味があるといえるでしょう。

借り換えによって浮いた利息を、ソーラーローンの返済にあてることもできるからです。

 

太陽光発電設置は、長期にわたって運用する、比較的リスクの少ない投資だといえます。

ソーラーローンを組むにあたっては、最大限度額や最大返済期間、保証料込みかどうかなど、各社の商品をよく検討してから選択するようにしてください。

わからないことは、販売店や太陽光業者に相談し、無理のない太陽光発電ライフをスタートさせましょう。

最新情報を受け取る

ブログでは書いていない太陽光発電の情報などもFaceBookページで発信しています。ぜひ、「いいね!」をお願いします。